朝の通勤電車で読みたい詩集とエッセイを紹介します。
おはようございます。
新卒の会社へ毎日死にそうな気持で通勤していたとき、ぎゅうぎゅうの満員電車の中でお守りのように開いていた本たちがあります。
銀色夏生さん「詩集 すみわたる夜空のような」
よしもとばななさん「人生の旅をゆく」「バナタイム」
どの本もページ数も多くなく、軽くて、人だらけの電車の中でもそっと開きやすい。そして、何度も何度も読みたくなる。不思議な魅力がありました。
そこには、社会に全く馴染めず苦しく感じている自分を否定する言葉はなく、かといって熱い言葉で鼓舞するような言葉もなく…。
ただただ、そっと肩を抱いてくれるような。
そんな心地になる言葉たちが綴られています。
わたしに向けて書かれた言葉ではないのに、そんな気持ちになる。
きっとそれが、伝えるということなのかもしれない。
今でもこの本を見ると、あの時の自分が目の前に現れます。
あれからもう10年。今の自分がいるのは、あの時のわたしが生きることを諦めなかったから。本当によく頑張ったね、ありがとう。
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