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期限付きのお金

「期限付きの電子マネーを国民に配る」

そんな話を聞いたときに「その部分」だけ切り取るといいなと思った。

前回のように配られた十万円を貯め込んでしまうよりかは、経済効果が見込めそう。

ただ、実際に政治家が実行に移せるかどうか考えてみると、こんな理由で実現はしないのだろうと勝手に想像してみる。

まず、電子マネーを使いこなせない年配の方々からの苦情。

世の中の票の大半を締めている大人の機嫌を優先するのは、政治家が限られたイス取りゲームで勝利を目指す上では仕方のないこと。

こうした政策ができるようになるのは、もう二世代くらい後の、みんながみんなデジタルに精通した時代になってからなのだろう。そのころにはもっと情報社会が発達して、国民を情報操作できなくなったがために政治家たちの強行手段が増えている気がする。

もうひとつは、その電子マネーの支払い対象になっていない企業からの苦言。

たとえば、Aスーパーで使えるけれど、Bスーパーでは使えない。結果的に対応してないBスーパーは恩恵を受けられない。

いい方法を思いついても、結局どこかで角が立つ。

そう考えると政治家っていうのは、ある意味大変なんだと思えてくる。

みんながみんな好き勝手言ってるなか、文句を言われるのを承知の上で舵取りをする。なかなか図太くないとできないんでしょうね。

それはさておき、もし、期限付き電子マネー十万円分が手に入ったらどうするか。

お米とかをまとめ買いする。というと何だが夢がないですから、そのうちの一万円を競馬に使って勝ったら現金化。もしくは宝くじ。夢はありますね。

とはいえ、有効活用するとしたら、やはり家電でしょうか? 炊飯器とか新調したいですね。

あとは衣装や着物を買い足したいですね。こうなると変な現実味が増してきます。

仮想通貨など投資につかえるなら使いたいですね。とはいえ、これも結局現金化して溜め込むことに変わりないのでこういうことはできないでしょうけれど。

もしくは、一ヶ月に一万円分の電子マネーが配られる仕組みだったなら、それこそ食費とか、プチ贅沢とかに使いたくなりますね。千円でどれだけ買い物ができるか、どれだけ飲むことができるか。

せんべろじゃないですけれど、そんな使い方をするのも面白そうですね。

今の私の場合はポイントがつくお店を優先的に使って、ポイントをためることに十万円を使うかもしれません。

こういったお金絡みの政策が動き出すと、どうしてもここで浮かび上がってくるのが、電子マネーの配布を装った詐欺やハッキング、くわえて電子マネーで買ったものを転売する人などが現れることなんですよね。

なんかこう、戦国時代でいう落ち武者狩りみたいな時代に合わせて現れる悪党というか、抜け道をくぐる人っていうのは必ず現れるんですよね……

こういう人たちが現れると、なんだか生まれ持ってしてそういう役割を与えられている気がしてきてしまう。

まぁ、そんな考えも杞憂に過ぎなくて、そもそもこの国には財源なんて……

予め集めといたお金をばら撒いて誤魔化して、

騙されないぞと貯め込んだら貯め込んだで、

思惑道理にいかないから更に徴収しますと。

で、また、何かあったときにバラ撒いて……

ほとんどの人が使わないマスクやら、強行突破の大規模イベント、漠然とした特定業種への規制……

ウイルスといった未知の問題がなかったから、うまくごまかせていた色んなことが、今回の件で露見してしまったのは恐ろしいことで、これからはいかに誤魔化すか、過去の不祥事やスキャンダルに意識を誘導して記憶を薄れさせるかが鍵になっていくのかなと。

「あの選挙のおかげで国が良くなった」

うそでもそう思える日がくるといいんですが。

美味しいご飯を食べます。