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「知らんけど」について考えてみた

 「〇〇だよね。知らんけど」

 と、数年前に上司から言われて無責任だぁとイラっときた覚えがある。

 それが、今では流行語大賞のノミネート語になるまで日常生活の様々な場面で使われるようになった。実際に私もたまに使うことがある。

 「知らんけど」は関西弁の表現方法で、自分の発言したことに確証が持てない会話の結びに使われている。ひととおり自分の話をしてから、自分の意見に確信が持てないときや、個人によって意見が分かれる内容について「自分はこう思うけど責任は持てないよ」と断言を避けている。

 最初は違和感があったものの、聞き慣れてきた今では他人に自分の意見を伝えるためのオブラートに包んだ表現だということが理解できてきた。

 あとは、それが通用するのは普段からある程度コミュニケーションが取れている人との会話だとも思えるので、日々の良好なコミュニケーションを取れるよう日々気をつけていきたい。

 そして、今回「知らんけど」を調べていくうちに「関西弁」の「知らんの6段活用」という表現方法があることを知った。

 関西弁の表現方法は奥は深いと思えたこと。また、他人との細やかなコミュニケーション方法を取っていることを学ぶことができたような気がする。知らんけど。

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