題しらず
よみ人しらず
ほのぼのと明石の浦の朝霧に島がくれ行く舟をしぞ思ふ
このうたは、ある人のいはく、柿本人麿が歌なり
題しらず
よみ人しらず
ほのぼのと明るくなる明石の浦の朝霧の中を島に見え隠れしながら漕ぎ進む船の行く手を心細く感じるものだ
この歌は、ある人が言うには柿本人麻呂の歌ということだ
旅の途中の明石の浦で、夜が明けて霧が立ち昇った中を行く船が、どこにたどり着くのか、その不安はまさに自分自身の心細さそのものなのでしょう。
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