見出し画像

岩波少年文庫を全部読む。(42)内容だけでなく、新カヴァーもひたすら「シブい」。 アン・フィリパ・ピアス『真夜中のパーティー』

僕の児童文学観の狭さと間違い

 僕は子どものころ本を読まないほうの子どもでした。
 家に岩波少年文庫は1冊もありませんでした。

 だからいまこの連載をやっていて、知らなかったことに驚いてばかりです。自分の「児童文学」観が狭くて間違いだらけだったことを日々直視させられています。

 本書、アン・フィリパ・ピアスの短篇集『真夜中のパーティー』猪熊葉子訳、岩波少年文庫)も、僕の児童文学観に修正を迫る作品でした。

ここから先は

2,556字 / 1画像
この記事のみ ¥ 100
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?