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2022年3月の記事一覧
岩波少年文庫を全部読む。(75)最高。これは夢オチではない。クリスマスストーリーですらない。 エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン『クルミわりとネズミの王さま』
ホフマンの『クルミわりとネズミの王様』(1816。上田真而子訳、岩波少年文庫)を改めて読み直してみて、思った以上に不可思議なお話だなと思いました。 出会いはチャイコフスキー チャイコフスキーのバレエ音楽のダイジェスト版である組曲は、子どものころに聴いていました。 クラシック音楽の音盤にはライナーノーツがあり、バレエや歌劇などの劇伴音楽のばあいは芝居の筋も要約してあります。だからそこで僕は(あくまでチャイコフスキーのバレエのですが)筋を知った気になっていました。 じっさい
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