翻訳のときに作成している翻訳メモ
私は現在、ISSインスティテュート本科Ⅰで学んでいます。
早いもので、来週でもう最後の授業です。
本科Ⅰが終了したら先生との面談があり、その後は本科Ⅱへ進学する予定です。
私は今学期から、毎回の授業の課題で下の写真のような翻訳メモを作成して授業に役立てています。
メモに書く内容は以下です。
・翻訳の方向性を決めるための5W1H(後で説明します)
・原文と訳文の文字数
・所要時間
・なぜその訳語を選択したのか、参照したウェブサイトなどのメモ
・感想、質問などのメモ
このようなメモを作成してから授業に臨むと、翻訳したときのことをスムーズに思い出せてよかったです。
ISSインスティテュートの授業は中→日翻訳と日→中翻訳が交互なので、課題の添削は2週間後となり、授業のときに「ここはなぜこう翻訳したんだっけ…?」と思い出せなかったり、質問があったのに忘れていて聞けなかったということが基礎科のときはしばしばありました。
本科Ⅰでは、反省を生かして翻訳時に考えていたことをすべてメモとして残すようにしました。
メモに書いている各項目について、もう少し詳しく説明します。
翻訳の方向性を決めるための5W1H
これはISSのセミナーで翻訳の先生から聞いたのですが、作業前に前に以下の5W1Hで方向性を定めると、目的に合致した訳文を作れるそうです。
いつ:いつ使うのか、納期はいつか
どこで:どの媒体・形式で使うのか
誰が:誰が書いたのか、誰が読むのか
何を:何を、何に訳すのか
なぜ:この文章の目的は何か
どのように:文体・形式について具体的な指示はあるか
翻訳の課題なので「いつ」の部分はあまり書くことがありませんでしたが、実際のお仕事では大切なポイントですね。
媒体については、メモに書くだけでなく、実際にその媒体の文章を読んでみて(オンラインカタログの文章ならカタログを探してを読むなど)、文体を寄せたりしていました。
完成品をイメージすると自ずと文体も変わってくるので、「どこで使われるのか」という点については必ず確認が必要ですね。
原文と訳文の文字数
原文と訳文の文字数を記録し、中国語:日本語の比率を計算します。
私の場合は日本語の文字数÷中国語の文字数が1.3~1.7で、内容によりけっこう幅があるのですが1.5くらいです。
だいたいの比率がわかっていれば、例えば訳抜けがあった場合に「少なすぎる」と気づくことができると聞いたことがあります。
翻訳学校の課題の文字数は500文字程度なので、文字数が大きく変わるほどの訳抜けが発生したことはないですが、実務では役立つテクニックです。
所要時間
課題にかかった時間をタイマーで計り、1時間あたりの翻訳速度を計算します。
それに8をかけて、1日8時間働いたら何文字訳せるかを考えてみたりもします。
なぜその訳語を選択したのか、参照したウェブサイトなどのメモ
細かいところはけっこう忘れてしまうので、書いておくと役立ちます。
参照した情報は授業中にチャットでシェアしたりもしました。
感想、質問などのメモ
先生から「ここはどうでしたか?」と感想を求められることが多いので、メモを作るようにしてからすぐに答えられるようになりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです!
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