わかりやすい文章はどう書く?圧倒的に読まれる!ノウハウ記事を書く"秘伝のワザ"
「わかりやすい文章は、どう書くの?」
私は14年間、自問自答してきました。
私はコピーライターとして、日頃からWEBで記事を書いたり、新聞・TV・チラシなどの広告をつくっています。私の仕事をざっくり言えば「わかりにくいことを、わかりやすく説明すること」。
世の中の商品は、わかりにくくて難しいことも多いんです。
それを自分なりに噛み砕き、どうしたら一般のお客様にも伝わるか考え、情報を取捨選択し、言葉を選ぶことが私の仕事です。
最近、気づきました。
noteで読んでもらえる記事を書くことと、みんなを動かす広告をつくることは、かなり似てる!
前回、読まれる記事を書きたいなら「ノウハウ記事を書くといい」と書きました。ではどうしたら、わかりやすく、伝わりやすく、ノウハウが書けるのか?
その手順をこの文章に詰め込みました。この手順さえ踏めば、きっと自分でも書けそうだと感じてもらえるはず。普通の文章を書く時にも、きっと役立ちます。
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●冒頭で読者の期待を高める
noteを読む人は、すでに自分を知ってくれているフォロワーさんも多いのですが、それよりも圧倒的に多いのはまだ自分のことを知らない人です。
まず最初に、どうして自分がその方法を知っているのか、自己紹介します。たとえば先ほどのタイトルの付け方記事の場合、こう書きました。
私も失敗を繰り返しつつ、なんとか14年間、記事を書いたりWEBや新聞やテレビにのせる広告をつくる仕事をしています。
たくさん書いたものの中から「どのタイトルからの閲読率が高いか」実際クリックされた数字を見て、毎日のように検証もしています。
実際にそれを続けた年数や、回数、頻度(毎日・週1)、レベルなど、もし数値化できるものがあれば数字で示すことがおすすめです。
ただの人のノウハウよりも、「これだけたくさんやってきた人のノウハウ」のほうが、読みたい気持ちになります。
読んだ先の未来を想像させる
さらにそのノウハウを取り入れた後の、具体的な姿を読者にイメージしてもらうことで、読んでもらいやすくなります。
わかりやすいのは、レシピ。私の書いた記事でも多くの方が読んでくださっている「中国のお母さんの餃子の作りかた」では、冒頭に餃子の完成写真をたくさん載せました。すると「おいしそうな写真で作ってみたくなった」という声をたくさんいただきました。文章でも、この餃子を作ったらどんなに楽しいか書きました。
なかなか外の中華料理でも味わえないような、本格餃子。ぜひ多くの方に味わっていただきたいと思って、作り方をご紹介します!お家での時間に飽きちゃった方、お子さんや家族と一緒に餃子を包めば、いつもと違う時間を楽しめるかもしれません。
もしそのノウハウを読者が取り入れたら、どんな素敵なことが起こるのか?こんな風に活用するといいですよ、こんな感じにするのがおすすめですよ、と紹介すると、そのノウハウを取り入れるべき理由が読者の中でさらに強くなります。
●伝えることを自分がまず理解する
(タイトルの付け方記事は、こんなメモを事前に書きました)
人に説明するためには、まずは自分がしっかり理解することが先決。こんな感じで、ノートやパソコンのメモ帳に、まずは伝えたいことを箇条書きで書き出します。この時のメモは、ぐちゃぐちゃで大丈夫。
メモが網羅できたら、あとはそれらをパズルのように流れを組み立ていきます。この時、一番大事なのが冒頭。そこから読者にどんな流れで説明すると伝わりやすいのかを考え、優先順位をつけていきます。
文章の流れの中で、「メモしたけどこの情報はいらないかも」というものに出会うはず。なくても伝わる情報があるなら、遠慮なくカットします。そうして必要なもの・必要じゃないものを整理します。これは油絵でいうところの「下絵」、漫画でいう「絵コンテ」の作業。文章を書く時の根幹となる部分です。
この段階でのタイトルや見出しは「こんな感じの内容が書きたい」という内容でOK。タイトルは文章を書く中で、考えながら決めていきます。
●「わかりやすく書く」ポイント!
中学生でもわかる言葉で説明
そうして伝える内容を整理したら、いよいよnoteで書いていきます。書く時に意識したいのは、中学生でもわかる言葉で、友達に語りかけるように説明すること。迷ったら「これ中学生でもわかる言葉になっている?」と、立ち止まって考えます。
友達に説明するように書くと、自分の中で、ここはつじつまが合わないなとか、これを先に言った方がいいかも、などシミュレーションできます。
またnoteを読んでくださる人の状況は、寝起きかもしれないし、けだるい通勤電車の中かもしれません。読者がどんな状況でも苦労せず読めるよう、なるべく簡単な文字を使います。
また一文はできるだけ短く、主語と述語をハッキリさせることも重要。「この主語、何のことだっけ?」と、まるでテストの英文のように、巻き戻って考えさせないようにしたいものです。
読みやすくする工夫
読者の中には、文章をすべて読まず、「拾い読み」する方も多いです。また実際にそのノウハウ記事を読みながら、手を動かす人もいるはず。(レシピは特に!)
そのため重要な箇所を太字にしたり、大事な箇所には大きな見出しをつけて区切ると、どんな状況でも手順を目で追いやすくなります。また文章は3〜4行で改行すると、文字文字しくならずに、読みやすくなります。
文章でどうしても説明しきれない時は、写真やイラストなど、画像を入れることがおすすめです。上記は餃子の作り方の記事で、餃子を包むところです。画像が入ると伝わりやすくなるだけでなく、文章の合間の小休憩にもなります。(画像の作り方はこの記事に詳しく紹介しています)
●わかりやすい文章に”いらないもの”
謙遜より「意気込み」
スピーチなどで「お聞き苦しい点もございますが〜」と冒頭に言う方がいますが、こうした謙遜は文章では不要です。謙虚なつもりでも、そのノウハウに自信がない・書く覚悟がないと読者に思わせてしまいます。余計な文字数も増やしてしまうことに。
それよりも「私の〇〇はとてもおすすめで、ぜひ試してもらいたいから、頑張って説明します!」など、前向きで素直な意気込みが書いてあるほうが読みたくなります。
上から目線はなぜかバレる
謙遜の反対で、「上から目線」感も、なぜか文章から伝わってきちゃうんですよね(笑)マウントを取る人が嫌われるのは、文章も同じです。もし上から目線になっちゃってるかも?と思ったら、先ほどの友達に話しかけるような対等の目線を意識してみることがおすすめです。
専門用語は禁止
仕事にまつわるノウハウを紹介している時、ついついやってしまいがちなのが、業界の専門用語をうっかり使ってしまうこと!わからない言葉があるだけで、せっかくのノウハウを、より難しく感じやすくなります。
先ほどの「中学生でもわかる言葉」に立ち返って、専門用語やカタカナ言葉は使わないこと。もしどうしても使わないと説明できない場合は、こんな風に注釈をつけるという手もあります。
【USPとは?】
商品の独自の強みのこと。Unique Selling Propositionの略。
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今回は、わかりやすいノウハウ記事の書きかたをご紹介してみました。
どうでしょうか。自分も書けそうだと思いましたか?
書いてみたら、まずは他の人に読んでもらうことがおすすめです。説明が足りない場所は付け加え、逆にくどい箇所は削ります。彫刻のように。
いざ書いてみたけど、「完成度が低いな〜」と思っても大丈夫。みんな完成度は最初は高くはないし、ちょっと手作り感が残っているほうが”親近感”になります。きれいに完成されたものより、ちょっと手の届きやすい感じのほうが、試してみたくなることも多いんです。
もしノウハウ記事を書いてみた方がいたら、よかったらこっそり教えていただけたら読みに行きます!まずは書いただけで100点。ハナマルです。
きっと言葉にされていないだけで、世の中にはおもしろいノウハウがたくさんあるんだろうなと思います。そうした自分なりの方法、やり方を、読める日を楽しみにしています。
参考になった方、よかったらスキ♡ボタンを押してもらえたら嬉しいです。ではではまた明日。
小森谷 友美
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