チャイナキッチン

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「花束みたいな恋をした」を観ました

まず、批判されるべきはシナリオを書いた人物である。そのため、麦や絹は批判される必要がない。誰かが、この作品をつくろうなどと言い出さなければ、麦と絹は世界のどこかで自己満足のサブカル恋愛をしているだけだった。それの何が問題だろうか。 しかし、映画として、彼らの生活が、いわば盗み見されたことによって、本来外部に晒される想定をしていない二人だけの会話、これも自己満足である、が衆目に晒されることとなった。問題点はこれだ。悪いのは二人の恋愛を映画にした人間だ。 まず、サブカルチャー

    • 「きみの色」を観ました

      今さらではあるが、「きみの色」を観てきた。九月の半ばの話だ。そして書いているのは十月の末だ。ちなみに公開日は八月末だ。何をしていた? そもそも観にいくつもりなんてなかった。音楽が誰かを救うストーリーにはもう飽きていた。そういうアニメはいくらでも挙げられる。「ぼっち・ざ・ろっく!」、「ガールズバンドクライ」、「夜のクラゲは泳げない」。最近のものに絞ってもポンポン出てくる。そのせいだろう。ガレージオフにはギターが所狭しと並んでいる。ヲタクが買って投げ出したやつだ。音楽が誰を救う