旨味の旅②:「豆鼓」で「いつもの家中華」に旨味のパンチを
腐った豆と言えば納豆だが、豆鼓も発酵した豆であり発酵食品特有の丸くて重くて力強い塩気と旨味、あと少々の臭さを有している。意外といろんな料理に入っていて、その辺の中華料理屋で知らず知らずのうち口にしているだろう。
▼陽江豆鼓
▼中はこんな感じ
▼マクロ接写
豆豉醤のほうが使いやすいのだが、豆鼓の方がパワー型っぽいので好き。
(豆鼓醤は豆鼓に味噌等を加えて加工したもの、)
▼使うときは水で戻して
▼刻む
スープにしていきましょうか。
▼炒めて油になじませる
▼豆鼓を炒めた油で肉、イモ、インゲン、ニンジン、厚揚げ等々を炒めてから適量の水とウェイパー少々で煮込む
▼何となく仕上げに豆乳を投入
▼完成した
▼いただきます
▼旨いぜよ
豆鼓はアミノ酸が豊富なので、ストレートで重めの「旨い」が得られると同時に発酵食品独特の風味(臭い、が日本人なら嫌いじゃないはずの類の香り)が足されるので料理全体が良い意味で複雑化し体幹が太くなる。このどっしりしたパンチが気持ちいい。
我が家の中華はいつも(特に面倒な時は)ウェイパーや創味シャンタンオンリーで味を決めてしまうのだが(それで決まってしまうのもすごいが)、それに加えて豆鼓を併用すればいきなりに高級感が増す効果が得られるという点で非常にオススメができる。
使い方の幅も広くスープにも炒飯にも炒め物全般にもばっちり、特に麻婆豆腐にはもはや欠かせない、味噌系調味料と相性がよい。使い方のコツとしては豆鼓そのものが塩辛いのでその他の味付けは塩分に配慮すると良い。
発酵食品の旨味は本当にクセになる。調理の味付けマンネリ脱出にもこの豆鼓、さあさあ一度お試しあれ。是非。