見出し画像

ある小説との出会い

noteを始めることにしました。が、何を書いていいのかまだまだ分かっていないので、私について書こうと思います。ライターになるきっかけなどを中心に何記事かはこんな感じの投稿が続くかと思います。興味はないかと存じますがご高覧いただけたら嬉しいです。

*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*:
これからフリーを目指す方、また、すでにライターとして活躍されている方々と共有したいと思い、わたしの経験を綴っています。
*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*::;;;;::*゚*:


「わたしの選択は間違いではなかった」と思わせてくれた小説があります。
それが、

小説がわたしの人生を変えました

『ちょっと今から仕事やめてくる』

このタイトルの小説をご存知でしょうか?
映画化にもなっています。
舞台化にもなっています。

わたしは、最初映画を見ました。
タイトルに惹かれて……。長い間勤めていた会社を、パニック障害が原因で辞めてしまったことに少し後悔をしていたのだと思っています。

ひとりで見に行きましたが号泣でした。
平日の空いている時間とはいえ3列目で。

なぜ、わたしにこんなにも影響を与えることになったのか。
それは、誰にでもある仕事の悩みに対してポジティブにさせてくれるストーリーだったからです。

沖縄への現実逃避

パニック障害になり会社を辞めました。
わたしは、まだ行ったことない沖縄へ逃避しようと考えたんです。

パニック障害なのに乗り物大丈夫だったのか?って思うけど、このときは、今吸っている空気の方が自分にとっては害そのものでした。
すぐに旅行会社に飛び込み申し込みをしていました。

そして、飛行機が苦手なわたしは船で行くことにしたんです。
これも時間があるからできること。

鹿児島で1泊して、船で那覇まで26時間。
楽しかった~~。
多分一睡もしていません、船では。
山も陸も何もない空間。
周りを見渡しても海だけという光景は、素晴らしくて癒してくれました。

画像1

沖縄には2週間滞在。
ホテルは高いしドミトリーは苦手なので、マンスリーマンションを借りて住んでいました。

この期間は不思議と症状もでなかった。
初めての一人旅で、病気と向き合うためのそして今後のわたしのための、必要な体験だったのだと感じています。

でも、わたしがいなくても仕事はまわるし何でもっと早く仕事を辞めて(パニック障害になってから1年間は働きました)治療しなかったのだろう。そしたら、もっと早く良くなっていたのかなって思う一方……。

これから一生働くと思っていた会社を辞めてしまっても良かったのかな……という思いが相まってネガティブになっていくこともありました。

そんな時はやぱっり発作が起こります。
考えてしまうのはほとんど夜。寝る時間です。
過呼吸になり、両手足が震え、涙が出る……そんな日々は相変わらずでした。

いつも助けてくれたのは妹です。
発作が起きても何もできないので見守ってもらえるだけで安心でした。
頓服薬と水を傍においてくれて。
わたしの呼吸が収まるまで待っていてくれるのです。
次の日仕事なのにね。
感謝してもしきれない……とはこういう思い。

テレビから流れてきた映画CM

ある日、テレビのCMに目が留まりました。
映画『ちょっと今から仕事やめてくる』の告知。

「あ、これ見に行かなきゃ」と。
翌日か翌々日には見に行ったと思います。

ストーリーはこんな感じでした。

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…
心身ともに衰弱しきった主人公の隆は、線路へ飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられます。「ヤマモト」と交流することで徐々に元気を取り戻す一方で、彼のことを知れば知るほど募る不信感。果たして「ヤマモト」の正体とは。
・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…

2017年5月27日公開

キャスト
・ヤマモト:福士蒼汰
・青山隆:工藤阿須加
・五十嵐美紀:黒木華
・大場玲子:小池栄子
・山上守:吉田鋼太郎

小説も舞台も

映画に感動したので、原作を読んでみたくなりました。
この当時は、さほど小説を読んでいなかったわたしですが。
小説は読みやすくてまたまた泣きました。

原作は、北川恵海さん。

この小説との出会いで、わたしも文章を書こうと……
このときは漠然と思ったのを覚えています。
文章で人の心を惹きつける、そして人生観も変えることができたらかっこいいなぁと。

だから、はじめは小説の勉強からでした。小説の新人賞にも応募したことがあります。
結果はボロボロですが(笑)。
文章を書くことが、しかも物語を書くこと自体が難しく改めて小説家の凄さを知った感じです。

だからといって、ライターが簡単になれるといわけではありません。
小説を勉強していて文章を書くことが楽しくて、
「文章を書きたい」という思いは日に日に強くなっていったのです。

それからは、「文章の書き方」のような指南書をたくさん読みました。と同時に、小説を読むことも好きになっていました。
つまり、文章を読むこと自体が好きになっていたということです。

本を読むことは、必ず自分のためになる。いろいろな知識が身につく。
そして、徐々に自分にも自信がつくようになる。
わたしの場合、すべてが好循環になっていきました。

今こうして、

文章を書ける仕事をしていることが幸せです。

当然、舞台も見に行きました。
CBGKシブゲキ!!での公演。舞台やミュージカルが好きなわたしでも、はじめての会場で新鮮。

父と見に行ったんです。父の人生初観劇が『ちょっと今から仕事やめてくる』。

わたしは案の定号泣。
そして、父も「良かった」と感動していました。なかなか劇場から出ることができずに、父とセットをちょっとだけ見て帰りました。

とっても素敵な思い出です。

2019年6月13日~23日まで公演

キャスト
・ヤマモト:鈴木勝吾
・青山隆:飯島寛騎
・五十嵐美紀:中島早貴
・岩井:葉山昴
・山上守:田中健

この作品が、わたしの人生を変えたと言っても過言ではありません。
この先もずーーと、おすすめし続けることでしょう。

この作品に関係しているすべての方々に感謝。そんな気持ちです。

chimi86

#人生を変えた一冊

#フリーライター #ライター #自己紹介

#振り返りnote  #読書 #小説 #パニック障害 #ちょっと今から仕事やめてくる #映画 #舞台 #北川恵海 #コラム #エッセイ

いいなと思ったら応援しよう!