止まって見えた秋風が
スーツを騒ぎ立てる頃

すれ違っても気付かぬ
こんな世界のダイヤル

昨日は上手に鳴いてた
柱時計の白い鳩たちが

1/3の嘘が悪戯に共鳴
交り合う肌温度は紺碧

寒さを感じ始めるのは

涙を拭いた指先ですか
ツギハギ柄の心ですか

忘れた筈の貴女の口癖