【日録4/5】
訳あって四国へ。高知へ。時節柄、他府県を移動したことをSNSで書くだけでも気を使うようになってしまった。
関西ではお馴染みmeetsの最新号のブック欄ミニレビューに筒井康隆の新刊「ジャックポット」を取り上げてます。毎月小さすぎる欄を担当してます。以前、noteでも書いた通りの感想。
各作品はあくまでなんの関連性もないであろう、脈絡のないキーボード乱れ打ち短編集の趣ではあるけれど、「川のほとり」までなんとか通して読むと、その狂乱ぶりに統一感を感じられて、腑に落ちてしまう。短編集や詩集は作品の配置次第でなんとでも印象が変わる。そしてやはり泣いてしまった。
これを機会に長く積ん読の「夢の木坂分岐点」を読んでる。長く丁寧に本棚に置いてた文庫なのに、読み出した途端コーヒーこぼしたり、ページ破ってしまったり散々。あるある。筒井康隆、洒落と紙一重の傲慢を感じることはあるけれど、やはり自分の中で再考せざるえない時がちょいちょい訪れる作家。