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ホームレス妊婦になりかけた話7《オレンジツリーの木の下で。完》

よし、最後の戦いだ。

この賃貸が借りれなければ、ホームレス妊婦確定。もう時間がない。

送られてきた審査サイトで情報を提出して最後のボタンをポチリ。

Error. エラー。


赤い文字でなにか書かれています。

訳してみると、「まだアメリカ在住歴が浅いので本人確認が必要です。」とのこと。

うっわー。ここまできて借りれないの!?

エラー画面と文字をみたときは、これまでの苦悩がドンとのしかかり、一気に力がでなくなりました。

でも、ここで諦めたら試合終了。

わたし、まだ、がんばれる。だってVISA取得もがんばれた。

気を立て直し、すぐに大家さんへ事情をつたえ、審査サイトへすぐに電話。

すると、「銀行で2つの証明をだせば審査を進められる。」とのことで、猛スピードで銀行に走りました。

そして1日後。(シェアハウス退出期限、残り2日)

大家さんからナチュラルに賃貸契約クリアのメッセージが届きました。

「契約書と鍵を渡すので取りにきてください。」

え、え、、これは審査通過!?やったー!!!

夫とこれまでのすべてを思い出しながら、心の底から喜び合いました。

「ついにやった、やったよ、、私たち。」

わたしの心の声(でも、契約を交わしたあとでも油断できない。)

喜びあっている最中、わたしの中の小さな悪魔が呟きました。

善き人も疑ってしまうほど、今回のタイニーハウス事件の衝撃がおおきくて、少しトラウマ状態になっていました。

契約書、契約書・・・。

前回も口約束後にしっかり契約書を交わしていましたが、それでも大家の一方的な都合で1週間前に入居拒否をされました。それがアメリカ。

今回の一見で、順を踏んで正しく進んだとしても、そうして避けられない事態もあるのだと経験しました。

だから個人が個人を訴えられるのかもと、日々、こうしたできごとを通して、リアルなアメリカの現状を知っていきます。

それでも契約書は、大事。

契約書を交わす日まで、穏やかにはいられませんでした。







そうして私たちは無事に契約書を交わし、シェアハウス退去日の1日前のギリギリで引っ越しを猛スピードで終え、今は広々とした2ベットルーム(こっちも空いてたのでこっちにした)の新築同様の広々とした家に住むことができています。

今回のできごとは、アメリカに渡ってナンバー3にはいるほど、キツかったです。

思いつく限り、ババっと書き進めましたが7章にもなってしまいました。本当はまだまだ中身がありましたが、見やすく淡々と書いたつもりです。

今思い返すと約4年間、私たち夫婦には穏やかに新婚生活を過ごせる時間と心の余裕がありませんでした。

出会って渡米を決めて、渡米後もシェアハウスでいろいろな状況に巻き込まれながら、2人で新婚生活を味わうヒマもなかったと、ようやく落ち着いて2人過ごせる環境になって感じさせられます。

その分、1日1日が愛おしく、幸せで、達成感もあります。

安心して住める家にいれることが、どれほど恵まれているのか。

日本で当たり前にしていたことが、どれほど贅沢だったのか。

今回の賃貸事件を通して、また1つ、人生の学びと気づきに出会えた気がします。

ちなみに今住んでいる賃貸の横には広い庭もあり、庭には木いっぱいのオレンジがモリモリ育っています。

真っ青な広々としたカリフォルニアの空の下、オレンジツリーの木の下で、もう明日を怯えることなく、毎日このブログを綴っています。

1月に両親がくるので、今回のことをネタに笑わせたいなと思えるほど、気持ちも復活しました。

アメリカに住んでいると、いろいろな事態に見舞われます。国を変えるとは、そういうことなのだと思います。

きっとこんな感じで、これからも私たちのアメリカサバイバル生活は山あり谷ありで続いていくのでしょう。

まだまだまだ、がんばれそうです。

そして今回の件の途中、サポートやコメント、スキ♡をくださり応援いただいた読者のみなさま、本当にありがとうございました。

ブログもコツコツ1ヶ月続き、約700名の人が閲覧くださっているようです。ありがたい。

これからもアメリカ在住のリアル体験含め、更新できたらとおもいます。

PS.実はこの話には裏話があります。それは次回の記事にみっちりとしたためましたので、ご興味のある人は是非ご覧ください。

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