初めて先生に協力してもらって自主学習する。ハンガリー
私は今大学4年生。
(最近意識しすぎてだいたいのnoteにこの言葉が登場しています。笑)
時間の有限さにおそれおののきながら毎日のびのび生きています。そんな大学にいるという貴重な環境、使うっきゃない!と勇気を出したことが最近ありました。
それは、海外雑貨店で手に入れた戦後のハンガリー人のパスポート。
1年前に買った当初は自分でできる限界まで翻訳して、あとはもう解読を諦めていました。しかしせっかく大学にいるんだからと思い立ち、学部全然違うけどハンガリー史の教授のメアドを探しまくり、メールして翻訳を頼みました。
そしてその結果!↓
①まず表紙
このキーボードでは文字のフォント?がなくて完全には打てないのですが。
なんとかGoogleさんに打ち込み訳すと、「身分証明書」。まあそうやわなと特に発見なし!次!
②そして1ページ目
何かわかった方はいますか?わたしはなんにもわからん。
証明写真で姿勢も視線もななめ向くというイケイケを感じただけ。
ということで一番情報量多そうなこのページをあきらめていたんですが、先生に聞いてみるといろいろと教えてくれました。
Vardai Janos さん。ヴァ―ルダイ ヤーノシュ
農業機械技師(養成)単科大学で、トラクター・自動車講座主任教員をしている。かなり専門的な仕事があるんだねえ
この身分証明書はここの職場が発行しているものらしい
③つづいてはんこのページ
このひとは1920年生まれ。今生きていたら102才。
年に4回、証明内容に間違いがないことを確認するためにゴム印が捺され、それを捺した人(ほとんどがボドラー夫人)が上に重ねて署名している。
~1957年 農業機械技師(養成)単科大学のゴム印
1958年~ 農業大学農業機械技師(養成)学部のゴム印
→単科大学が農業大学と統合した
どちらももともとブタペストにあったけど、移転してゲデレーという小さな町へ。これが今のセントイシュトバーン大学の前身になるらしい。
この大学、日本からの留学も全然機会はあるらしい。おお
④最後にシンプル裏表紙
事実としてわかったことはこんな感じでした。
感想
私が最初思ったことを正直に言うと、ちょっと残念でした。笑
1956年のハンガリー動乱に関わってないかなあとか、ソ連のスパイがハンガリーに潜入するときに使った偽のパスポートかなあとか、そういった無茶苦茶な妄想をしてたから。
ちなみに、1956年のハンガリー動乱の時期も延滞なくゴム印が捺されていることから、たぶん特に影響のなかった人物なのだろうとのことでした。でも社会主義期の特徴が出ていると。
この人の息づかいを身近に感じたような気がするのと、教授が興味深いですって一瞬で返事をくれたのも、いろいろと聞いてみてよかったです。
もう一回これを買ったお店に行って、また違う身分証明書の翻訳頼みに行こうと思います!
そしてこの教授のハンガリーの授業にも混ぜてもらおう!
たのしみたのしみ
もしこんなパスポートだったりに興味のある方は、下の記事でこういうのを扱っているお店を紹介しているので、ぜひ行ってみてください!
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