過去13kg痩せたダイエットvs今のダイエット
前々から書いてみたいと思っていた、自分の過去のダイエットと今回のダイエットの動機や目標について書いていこうと思う。
過去-13kg痩せたダイエット
10年位前に、実はダイエットに一度成功している。
きっかけは通っていた整体の先生が、キックボクシングを教えてくれるというので楽しそうだと思って気軽に始めたこと。一番初めのレッスンを終え「楽しかったなー」という実感があり、うきうきで行った2回目のレッスンで「どれくらい体重落ちてた?」と聞かれ大衝撃。ダイエットを目的としたキックボクシングだとはつゆ知らず、初回のレッスン後はいつもと変わらずのんべんだらりと過ごしていた。この質問をきっかけに、スイッチが入ってしまった。
「そうか、ダイエット目的だったのか。結果をださなきゃいけないんだ」
というマインドに一気にチェンジ。そこからはレッスンの度に聞かれる「-何キロ?」という質問に、期待に応えねば!という気持ちの一心でがむしゃらに減量モードに。レッスンは毎回全力で挑み、レッスンのない日も毎日欠かさずひとりでサウナスーツを着て、家でシャドーボクシング+ビリーズブートキャンプの初級プログラム+コアダンス(昔流行ったやつ)
それに加えて、極端な食事制限をしてしまった。一日のうち玄米を90g位と、焼いただけの肉。バランスもへったくれもない。当時糖質制限ダイエット信奉のようなものがあり、炭水化物を目の敵にしてとにかく食べないようにしていた。家族での外食は「私はダイエットをしているのに何で外食に連れて行くんだ。太らそうとしてるのか。」と常に不機嫌でイライラ。今思えば、カロリーどころか明らかに栄養のバランスが悪く、ずっとイライラしていた。自分で外食を選べるときはスープストックのみ。食べることが大好きだったのに、食べることがとんでもなく悪いことのように思え、好きなものも我慢して、食事に常に罪悪感を感じていた。
そんなダイエットをすれば体重なんて当然減るわけで、面白いほどトントン減量していき、3か月弱で13kgも痩せた。これも基礎代謝やら心の健康などすべて蔑ろにした結果。「正しいダイエット」なんて調べもしなかったし、苦痛を伴うのが当然だと思っていた。
ただ、減量中も「結果を出さないといけない」考えに縛られ、毎日の体重測定で一喜一憂していた。今から思えば明らかに水分だろうと思われる、ほんの数グラムの増加でも「何がいけなかったんだ」「あれを食べたからだ」と叱責モード。これもものすごくストレスだった。数グラム増えればイライラし、数グラム減っては「これだけか」の繰り返し。痩せていってるのに、早急に結果を求めるあまり視点がマクロになりすぎてフラストレーションを募らせていった。
リバウンドと誤った自信
そんな折、台湾旅行に行くことに。食の宝庫の観光地であらゆる誘惑に勝てるわけもなく、「せっかくだから」といろんなものを食べ歩いた。
これをきっかけに、封印し続けていた「おいしく食べる楽しみ」を再発見し、食欲のタガが外れた。
それから元の体重を超えるまではとても早かった気がする。これが世にいうリバウンド。まさか自分が、と思っていたが、「3か月弱で13kg痩せた」という事実が悪い自信を自分に与えてしまい、「本気になれば何時でも痩せられるし」という惰性を招くことになる。
そしてそれから、一度も「本気」になれていないのはお察しの通り。
不定愁訴のオンパレード
そんな長い間「本気」を眠らせていた私も、自分に向き合うときがくる。
ここ数年続く体調不良だ。
きっかけは職場で目の当たりにするパワハラやセクハラ、歪んだ人間関係などによるストレス。転職をするも、今度は過度なプレッシャーがかかる仕事や、ピリピリとした人間関係を鋭敏に察知してしまい、初日に感じた「やっていけるだろうか」という不安が現実のものとなってしまった。業務中に涙は出るわめまいはするわで仕事にならず、結局本格的に体調を崩し退職。
そこからは謎の体調不良に見舞われ続け、何の闘病をしているのかもわからない不調のデパート生活が続く。
様々な症状の中で最もつらかったのが胃の不調。膨満感、胃痛、吐き気、不快感など食事がまともに摂れない状況が続き、胃カメラをしてもらうも初見なし。なんなら胃カメラの最中にむせて胃が裂けてしまい出血するという余計なおまけつき。このマロリーワイスの為のドロリとした緑の薬のまずいこと。
結局胃の不調の原因も特定できず、最後の頼みの綱だと思い漢方薬局に行くことに。1時間半に渡る問診の結果、原因は「前職、前々職のストレスだろうね」とのこと。正直、ここで客観的に言われるまで気づかないふりをしていた。「自分はそんなことで体調を崩したりしないし、こんなに長く尾を引いたりしない」とどこかで思っていた。けど、先生は「ストレスで胃をやられたら治すのには時間がかかるから覚悟してね」「相当身体中悪いよ」と淡々と説明してくれた。
客観的な意見をもらったことで、自分の身体が悲鳴を上げていることに改めて深刻さを感じた。まともな食事ができず、好きなものを食べれば罰とばかりに胃が暴れ出す自分にうんざりしていたのもあり、「健康であることは何よりも大事。絶対に健康になろう」と思うようになる。
ダイエットの動機が訪れる
胃の治療を続けている最中、母がやってきた。遠路はるばる実家から遊びに来て、私のお見舞いをしつつ観光をするつもりで会いに来てくれた。
久々に会う母は、車生活で全く歩かない生活をしていることから、とにかく歩けない。元気ではあるけど、体力が極端にない。そんな母を見て、健康でいてほしい思いから「毎日少しづつでも歩いたほうがいいよ」とつい口うるさく言ってしまった。認知症の予防にもすごく効果があるらしいことを付け加えたが、母の口から出てきたのはやらない言い訳ばかり。でもでもだってしか言わない母に思わず私はイライラ。そんな空気を瞬時に察した母は「私って駄目だな・・・」と落ち込み始める始末。険悪になるのはいやだったので何とか切り替えたが、自分にももやもやしていた。
「私は、人に言えるほど自分の健康の為に努力しているのか?」
漢方や養生について勉強はしている。毎日歩いたりもしている。でも、もっとわかりやすく自分が健康であることを体現しないと説得力がないんじゃないか。自分ができていないことを人に進言しても相手に響かないのは当然だ、と思った。
ここで寝かせ続けていた「本気」がジワリと顔をのぞかせる。
痩せよう。痩せてもっと健康的な身体になって、「口だけのお節介」はやめよう。次に母に会うときは少しでも痩せて、自分の身体で体現しよう。「体力がついたよ」「不調も良くなったよ」と言えれば、母の言い訳も前向きな言葉に変わるかもしれない。本当はボケてほしくないのが一番大きいのだけど。
けど、健康が一番。お金で買えるものなら買いたいとさえ思った、自分の身体がままならない思いを母にしてほしくはない。
「まず、私が変わろう」 これがダイエットの動機だ。
さらにもう一押し
子宮体癌になる患者さんの典型例というものをネットの記事で見かけた。
50歳以上・出産の経験がない・肥満 と三つ並ぶ条件。
「ま、まだ先だけど、ゆくゆくは私当てはまるのでは!?!?」と衝撃を受けた。
卵巣に問題を抱えたこともあり、婦人系の病気にはセンシティブな私。ガンを避けれるものなら避けたい・・・と思ったこともダイエットへの決意を後押しした。
極端なことはしないダイエット
10年前よりいくらか大人になった私は過去のダイエットを振り返ってみた。あの時風船がはじけたようにアッという間にリバウンドしたのは、ダイエットの方法がめちゃくちゃだったからに他ならないと気づいた。なんといってもストレスをため込みすぎ、周囲に対してもとげとげしかったあの精神状態は、決して褒められたものじゃない。3か月弱で痩せたのではなく、3か月弱で限界がきてやめてしまった。が正しい気がする。
なら、正しいダイエットの知識とは?と勉強することから始めた。
私が一番的確で腑に落ちる説明をしてくれたのはこの動画だった。
この動画で勉強になったのは
・極端なことはしない
・ストレスはためない
・運動+活動をする
この3つ。「運動と食事制限」の仕方を学ぶために動画を見た私としては目からうろこだった。そうか、とにかく動けばいいのか。
思えば私は座ってる時間が長すぎるかもしれない。「もっとちょこちょこ動けば、それもダイエットになるのか」と気持ちが楽になり、いつもより細かいところを掃除したり無駄に買い物に出かけたり動く時間がとても増えた。
チリツモが元々苦手だった私が、チリツモを楽しめるようになっている。大人になったもんだなあと思いながら、焦らずに頑張ろうと思った。
現在の経過
目的は「健康になる」 目標は「年内に洋服のサイズを落とす」に定めた今現在、おそらく減量は順調である。なぜおそらくなのかというと、過去のトラウマから体重計に乗っていないからである。ダイエットは体重測定ありきだと思うが、毎日測ることで確実に数字にとらわれてストレスをためこむのが目に見えているので、現在家に体重計は置いていない。けど、消費カロリーをより正確に出したいし、結果をはっきりさせるためにも週1もしくは月1くらいで体重を測定しようと思う。温泉に行ったときや、近所のドラッグストアで体重や体脂肪が測定できる機会があるのでウォーキングがてら習慣にしようと目論んでいる。
ということで見た目や感覚に頼った進捗としては、まずパンツの太もも周りが確実にゆるくなった。そして、ウエストとフェイスラインも少し肉が落ちたように見える。ゆるくても、身体は確実に変わっている。健康に一歩一歩近づいている、そんな実感が持てる。長いスパンで結果を出せばいいのだから、日々焦ったりストレスをためたりせずに向き合っていきたい。
終わりに
今のところ食欲暴走機関車になっていないのは、きちんと栄養を摂っているからかな、と自己分析している。そんな冷静さを持つことができている今が、一番健康に近づくのにいいタイミングな気もする。
日記を書く習慣もなければ人に話したこともなかったダイエットの話を初めて書いてみたら、さらに気が引き締まる思いがした。やっぱり過去のやり方は間違っていたし、今はもっと身体にいい方法でダイエットをしていきたい。自分を戒めるため、思考の整理のため、ちょっと長く書きすぎたけど、誰かの役に立つこともあるかもしれない。
あ、リングフィット挫折した話書くの忘れた。