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とっておきの道徳授業

本日のEDUBASEライトニングプレゼンは、表記の内容でした。
「自分たちで問いをつくる」という内容で発表しました。

道徳における「中心発問」を自分たちで考えるという実践です。以下、自分の指導案から引用します。

 児童が道徳の学習に意欲的に取り組むとともに、自らの学びをデザインする道徳にするために、哲学対話の手法を取り入れた道徳授業に取り組む。哲学対話とは、哲学カフェや子どものための哲学(P4C)などの形で行われる哲学的な対話のことである。実践者によって様々な手法があるが、おおよそ次のような特徴が見られる。それは、「人々が生きるなかで出会う様々な問いを、人々と言葉を交わしながら、ゆっくり、じっくり考えることによって、自己と世界の見方を深く、豊かにすること」である。キーワードは、「問い」と「言葉」で「考える」ことである。この哲学対話を道徳授業に取り入れるため、以下の手順で授業を行う。

自作の学習指導案より

まず、授業の中心となる「問い」について、これまでの道徳授業において、問いは教師から発せられるのが中心であった。読み物教材を読み、その中で取り上げたいと教師が考えた場所で発問を行い、さらに本時のねらいに迫る場所で中心発問を投げかけ、児童に考えさせていた。しかし、これは、教師の考えたレールに児童が乗っているだけであり、意欲的な姿が見られたとしても、それは児童が自ら考え、学んでいく学びの真の姿ではないとも言える。道徳の読み物は、それぞれねらいとする価値が含まれている文章であり、読んでいく中で読み手が引っかかる部分(葛藤部分など)が含まれていることが多い。それは、教師が発問をしなくても、日頃からそういう見方で読み物を読むことで、ある程度見つけられると考えている。そこで、本学級では、読み物を一読した後、ペアで感想や疑問点を交流する時間を設けて、児童から問いが生まれやすいようにしている。ペアで話すことは、お互いの考えのずれを見つけることにもなり、このずれも問いとして有効だと考えている。 ただ、疑問を出させると、読み物の内容に関する問いも多く出てくる。読み方が浅い2年生ではなおさらである。本時のねらいに迫るために、本時の内容項目に則した問いを見つけられるようにしたい。そのために、導入で、ねらいとする価値につながる発問をしておくことが重要である。本時であれば、公平がテーマであるので、事前アンケートの結果をもとに、公平という言葉の意味を考えることをねらいとさせたい。わからないことをわかるようにしていくことも、道徳の時間で大切なことであると考えている。

問いが生まれた後は、児童がその問いについて考えることになる。考え、議論する道徳の「考え」とは、道徳的価値について自分が今どう考えているかを明らかにすることである。問いについて自分の考えを持つことで、児童の中で価値観が形成される。その価値観を正しい方向に深めていくのが道徳の学習である。正しい方向に向かうためには、独りよがりの考えにならないよう、友達と考えを伝え合い、お互いの考えの共通点や相違点を見つけ、合意できる納得解を見つけていく必要がある。人間である以上、全てが同じ考えになるとは限らない。そのような人間の多様性を認め、多角的に物事をみられるようにする上で、言葉による意見の交わし合いは重要である。ペアや全体での話し合いを教師がファシリテートし、学級として問いに対する納得できる合意ができるように授業をすすめていきたい。その際、全体としての考えの変容や、目指すべき価値の姿がわかりやすくなるように構造化された板書になるようにしたい。児童の考えを羅列するのではなく、キーワードをもとに図式化された板書になるよう、児童の反応を想定して、板書構成を考えておきたい。 終末においては、本時の学習を振り返るようにする。振り返る際のキーワードを「いなこ」(今までは なるほど これからは)とし、文章にまとめるようにする。




3分間で自分の実践をまとめるって、めちゃくちゃハードルが高いです。今回も、最後ちょっと時間が足りなくなってしまいました。

今回は、とっておきの道徳授業について書きました。最後までお読みいただきありがとうございました。ご参考になれば幸いです。ご意見やご感想はお気軽にコメントいただければと思います。

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