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社会をつくる力を育てる授業づくり76 武士による政治プロジェクト

歴史の学習の第4単元は、武士による政治についての単元です。

ア 次のような知識及び技能を身に付けること。

(エ) 源平の戦い,鎌倉幕府の始まり,元との戦いを手掛かりに,武士による政治が始まったことを理解すること。

(シ) 遺跡や文化財,地図や年表などの資料で調べ,まとめること。

イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。

(ア) 世の中の様子,人物の働きや代表的な文化遺産などに着目して,我が国の歴史上の主な事象を捉え,我が国の歴史の展開を考えるとともに,歴史を学ぶ意味を考え,表現すること。

文部科学省(2017)小学校学習指導要領

武士による政治が始まったことは、それまでの貴族による政治と比べて大きな変化が起こったと言えます。

東京書籍の教科書では、武士の館の様子の想像図をもとに、武士の生活にどのような特徴が見られるのかを話し合うところからスタートしています。

これまでに学習した、貴族の屋敷の様子の想像図と見比べてみても面白い考えが出てくるのではないでしょうか。

都で華やかなくらしを送っていた貴族と、地方で力をつけていた武士の生活との比較は、子どもたちが学習する際に、どちらの生活が良いか?といった比較をする学習をするのも有効ではないかと考えています。

武士による政治が始まることにより、戦いが起こるようになったことや、鎌倉幕府の政治が始まると御恩と奉公の関係により主従関係を結ぶようになったことがあります。

このような世の中において生活することについてどう思うのか?ということを考えるプロジェクトにすることで、この時代の政治のしくみや生活の様子を学ぶきっかけを作るとともに、より良い政治の在り方についても考えることになるのではないかと考えています。

鎌倉幕府の政治のしくみや、元が攻めてきたことによる日本の防御態勢など、仕組みを覚えることを主にするのではなく、世の中を評価するような学習とすることで、社会をつくる力につながるのではないかと考えています

ご参考になれば幸いです。


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