留学してこそ得られるチカラ
こんにちは!社会人になってから英語とドイツ語を習得、現在ベルリン在住のちかよりみちです。
外国語を勉強するにあたり、留学をするべきか。
それとも、国内に居てもTOEICで満点を取ったり、検定試験で上級レベルに合格できるから、留学は不要か。
この議論は大きく分かれるところです。
留学したことのある人は留学を勧め
国内で試験を突破した人は留学不要と言う。
1つだけ気になるのは、海外留学へ行ったことのない人が、留学未経験なのになぜ不要と言い切れるのかという点です。
留学を経験した人が留学は必要なかったと言うなら説得力があるのですが…。
英語に触れたことさえないのに、英語は要らないと言っているのと同じように聞こえます。
そこで、海外留学を経験し、さらに現在も海外で生活している筆者の見解をまとめました。
今回は、留学するからこそ得られるチカラをご紹介します。
意味を成す留学とは
留学は必要か不要かの問題。
結局のところ、語学を学んだ結果が今に繋がっているか否かが判断基準になるので、議論が揺れるのではないでしょうか。
例えば、TOEICで連続して何年も満点を取れば、TOEIC講師はできますし、満点を取り続けている方なら、それ相当の英語の知識を持ち合わせていることは間違いないでしょう。
だからこそ、留学はしなくても外国語を習得できるという理論が生まれます。
一方、留学して語学を身に付けられれば良いですが、はっきりした目標もなく、現地生活にのまれてしまい、ほとんど語学を習得することなく帰国を迎える人もいます。
留学して語学を習得し、帰国後にその語学を生かせれば、留学はおすすめとなり、語学を習得できなければ、留学反対派になるのです。
つまり、留学をするしないに関わらず、共通しているのは、その言語が現在に生かされているかが鍵になります。
もう少し掘り下げていきます。
留学しなくても語学習得はできる
国内で各試験で高得点を取得した優秀な方々。
語学の講師をしたり、語学カウンセラー、翻訳家として活躍される方もいるかと思います。
国内でもこんなにできる!という証明をしてくださっているので、心強いです。
筆者は、外国語を習得するにあたり、国内だけでは難しかったので、国内で語学知識を身に付けた方々はすごいなぁ…といつも感心します。
それでは、留学を含め、現地で外国語で働いたり、勉強したり、生活しないと得られない力とは一体何でしょうか。
現地でしか身に付かない力
それは、現地語に加えた国民性、文化や信仰、歴史的背景などを踏まえた上で、直にやり取りをし、共存していく力です。
言葉は知識だけではなく、文化や風習に根付いています。
日本語を話す外国人が、日本の文化や風習を踏まえずに日本語の知識だけを用いて話したり、振る舞いを見せたら、どうでしょうか。
日本人は不快に感じたり、拒絶反応を表すでしょう。
土足で上がり込んで来られるようなものです。
以前、筆者は日系企業で英独伊仏語の言語を扱うプロの外国人たちと仕事をしたことがあります。
彼らは日本語能力検定の上級者であるだけではなく、会釈やお辞儀をしたり、空気を読み気遣いができたり、敬語や日本特有の上下関係における立ち振る舞いも見事に習得していました。
彼らはある程度まて日本語を学んでから来日し、日本で暮らし、直接日本人と関わることで、日本語に加えた日本人の物事に対する姿勢や考え方、振る舞い方を目の当たりにし、それらを身に付けてきたと話していました。
行ったことのない海外の言葉で仕事はできますが、その地に踏み入れたことがないのですから、海外の人を相手に仕事をするためには事前調査が必要で、その資料は海外経験者の記録であったりする訳です。
また、同じ言語圏の人でも、国によって考え方や人々の反応は違います。
カナダとアメリカは隣接し、両国とも英語を話しますが、国民性には大きな違いがあります。
日本でも、北海道から沖縄まで、日本語だからといって、皆が同じような考えや反応をする訳ではなく、地域差がありますよね。
それ故、将来的に外国人を相手に外国語でコミュニケーションを取る仕事を希望している場合は、その力を身に付けられる留学をした方が良いのです。
留学の的
結論としては、将来的に目指す自分の姿によって、留学が必要か不要かが決まります。
よって、留学をすべきか否かを考える時、留学そのものが目的であったり、留学で語学知識を身に付けるのを目的に留学するのは的外れなのです。
留学の目的が、語学知識の習得ではなく、国際的な環境で語学を駆使して物事を成し遂げるコミュニケーションスキルを身に付けることであれば、行く意味があるのです。
まとめ
いかがでしたか?
筆者は、帰国後に通訳や翻訳などのフリーランスとして働いてきたので、コミュニケーションスキルを身に付けられたカナダ留学は非常に有効でした。
留学をして、何を身に付けたいか。
留学後に何をしたいか。
今一度、考えてみるとよいかと思います。
今日も語学と楽しく向き合えますように!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
それではまた。