書店
書店が少なくなったというニュースはもう数年前からあった。私の住んでいる市でも書店だけの店舗は知っている限り2店舗くらいしかないのではと思う。後はショッピングモール内に売り場としてあるくらいではないのか。私の家の周りでは30年くらい前は2店舗書店があったがいずれもなくなってしまった。今は市外の書店まで行くのも面倒なのでアマゾンでほとんど買ってしまう。書店に行くのは自分の目当てでない本との出会いがあるからとかいう人もいるがアマゾンで自分の欲しい本だけを買うようになってからはそうでない本にあまり興味もなくなった。また年を取ってからは新しい本を買うよりはかつて買って読んだあるいは読みかけの本をもう一度読むほうが面白いと思うようになった。歴史小説が好きだったが最近の歴史小説よりも昔の海音寺潮五郎とか司馬遼太郎とか山岡荘八の歴史小説をもう一度読み直している。何よりも本が高価になっている、文庫本でも千円とか中には2,3千円の文庫もあるわけでとても手が出ない。私が中学生の頃は文庫本はせいぜい2,3百円だったのでつきに1,2冊は小遣いで買えたが今の中学生はあの高い文庫が買えるのだろうか。またあのような高い文庫を誰が買うのだろうかと訝しんでいる。本の内容がつまらないというよりはそれだけ出費してまで読む気力もないということだ。本屋が少なくなったのはネット社会のせいもあるだろうがなによりも価格が高騰したことによると思う。月刊誌は千円くらいに週刊誌も五百円以上になっているわけでこれらを買って読む人はよほどの活字好きに人だろう。しかしだからといって今さら安くしても読者数は戻ってこないだろう。小説もせいぜい専門家とか好事家とかが読むだけだろう。書店が少なくなったのはそういう理由からだろうと思う。