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<my story>仕事をしている中で「これかも!」と強みを見つけてきた1

振り返れば、良かったことも大変だったことも、全ての経験が私らしい人生を選んでいくなかでプラスになっている。そんな私の今につながるこれまでのストーリー

職業:ライター、SNS運用・マーケティング支援  年齢:20代


【現在:ライター、SNSマーケティング支援】

大学卒業後は、3年ほど東京、その後の3年を京都で、広報やマーケティング・編集執筆など情報発信のお仕事に携わってきました。数ヶ月前に会社員からフリーランスに転向し、広報に関する領域を中心に、ライターや企業のSNSマーケティング支援の仕事をしています。

インタビュー記事の仕事ではとくに、人の想いや背景を伝えるという役割ができるのが好きです。たとえば「専門的な技術を扱うプロフェッショナルの方の仕事について、一般の方に広く伝える」というようなお仕事をいただいたときに、「どんなふうに世の中を良くしたいと思っていて、どんな人を助けたくて、どんなことが好きで仕事にしているのか」ということをお聞きする機会がありました。

専門的な話だけでは難しく感じてしまうことも、気持ちの面で共感や発見があれば、親しみや興味を持ってもらえるきっかけになるのかもしれないなと思いました。

また、SNSマーケティングの支援をするときには、クライアント自身には何気ないことや当たり前に思っていることこそ、「良さ」や「すごさ」であることが多いと感じます。

たとえば、あるどらやき屋さんだと、歴史や製法・製造工程へのこだわり、特徴的な見た目やお客さんとの関わり方など、聞き出していくとたくさんの素敵なポイントが出てきました。「それ、絶対にInstagramにも書いた方がいいですよ!」ということで提案をし、そういう視点を日々の発信にも活かしていくことで、ファンであるお客さんも一緒になって応援し、盛り上げてくれるようなアカウントに成長していきました。

社員としてではなく、サポーターとして客観的な視点でお伝えするという立場だからこそ、すでにある魅力を掘り起こすお手伝いができるのかなと感じています。

【10代~大学入学:オーケストラに入りたい!】

オーケストラが舞台のドラマに大きく影響を受け、主人公といくつか偶然の重なりもあった!

現在に繋がる選択のきっかけは、10代後半のことかなと思います。
高校時代に「経営」に興味を持って、漠然と「いつか経営者になりたい」と思い、経営学部を選択しました。経営に興味がわいたきっかけは、高校時代のオーケストラ部での経験が大きいかもしれません。

小学校5年生のころにドラマで「のだめカンタービレ」を観て、どうしてもオーケストラの一員として演奏がしてみたいと思っていました。

そのころ、少し遠くの高校にオーケストラ部があることを知りました。
地元では公立高校の学区を越えて普通科に進学することができないという制度があったのですが、偏差値的に背伸びをした理数科であればその高校に入れることができると分かり、オーケストラに入るために猛勉強(笑)。
当時の私にとっては夢を叶えるための手段のような感じでした。

無事合格することができ、高校時代は3年間変わらない理数科のクラスと、オーケストラの部活の仲間たちとほとんどの時間を過ごしました。

理系の進学を前提としたクラスの環境では、当たり前かもしれませんが理系科目がとても得意な人ばかりで。自分なりに努力はしていたものの、「これは自分が突き詰める分野ではないのでは・・・?」と感じ始めました。

一方でオーケストラでは、高校2年生のころヴァイオリンのパートリーダーを担当することになり、20人弱のメンバーをとりまとめるという、「マネジメント」的なことを経験する機会がありました。このときに一人ひとりのパーソナリティや素質を見て、どうすると頑張れるかなとか、どういう人の組み合わせが力が発揮できるのかなということを、苦がなく自然に考えることができて、ハードでチャレンジングな部活だったぶん、結果が目に見えることは楽しく感じていました。

こうして目指す方向を示して、環境を作って、一人ひとりの気持ちを見ながら力を発揮できる場所をつくるという動きが「経営」と繋がるのではと思い、この分野を勉強してみたいと考えるようになり、結果受験の直前で文転して進路を決めました。

【大学時代:留学先で問い直された価値観】

様々な経験から視野が広がったフランス留学

経営学部の中でも国際系の学科に入ったので、留学を希望する友人に多く囲まれ、海外留学のための勉強も切磋琢磨しあえる環境にありました。

2年生のころにフランスへの学部交換留学が叶い、20歳のほぼ1年をフランスで過ごしました。余談ですが、オーケストラと同じくフランス留学ものだめちゃんの影響を受けているので、本当に人生に彩りを与えてくれた作品だなと思います。

音楽や街並み、人や空間に流れる自由な雰囲気が特に好きで、その後の人生にも良い影響をもたらしてくれている経験でしたし、休暇のたびに格安航空でヨーロッパ中を旅行したのもいい思い出です。

一方で、今振り返っても楽しかったとはひと言でまとめられないような経験もたくさんありました。経営学を英語で学んだり、フランス語で生活をするという言語の壁の難しさやもどかしさ、普段の暮らしで人種差別的な扱いを受けることもありましたし、パリ同時多発テロの年でもあり、とにかく自分の価値観を問い直されるような日々でした。

フランスで過ごす日々の中、初めてマイノリティとして過ごした時に、これまで無かった不思議な感覚も色々と持ったのですが、同時に日本に留学に来ている方もこんな風に感じている方もいるのではないかなと思い、フランスからの帰国後には海外から日本に学びや働きに来ている人たちをサポートするような仕事でのインターンを経験したりしました。学生時代はほかにもカンボジアやフィリピンでの教育や音楽に関わるボランティアも経験しました。

大学在学中は特に海外で過ごす経験が、視野を広げ、自分の価値観を見直す機会となりました。

【就活~就職:SNSマーケティング会社へ新卒入社】

高校のころにはマネジメントを入口に興味を持った経営学でしたが、幅広く学んでいく中で大学生活の後半はマーケティングにより注力した専攻を決めました。

留学期間以外はサークルでオーケストラ活動を続けていたのですが、このころにたまたま楽団のSNSの立ち上げの時期を担当させてもらい、フォロワー数の増加や演奏会の集客につなげるようなファンづくり、人数の多い団内自体の広報機能としても良い結果が生まれたことが、今につながる大きな経験だったと思います。

オーケストラの組織自体がひとつの企業のような形だとも思っていて、「演奏や技術を高める」という役割をリードする人たちだけではなく、舞台上以外での見せ方や楽しみ方、日々のコミュニケーションで自分たちやお客さんの気持ちの方向を揃えたり、会場に足を運ぼうと思えるよう心を動かせるような取り組みも重要だと考えていました。

トライアンドエラーを経ながらその実践ができ、先駆けた取り組みが他の楽団にも影響を与えていくようなことも自信に繋がったので、就活でも自然と広報やSNSのことをやれたらいいなと思うようになりました。

私は2018年の新卒で、いまほどには「SNSの仕事」というのが浸透しておらず、地方にはあまりそのような選択肢もなかったこともあり、東京でマーケティング支援を専門とする企業に就職。
ただそのころは体調がすぐれない時期が続き体力もなく、広告系の会社に多い長時間労働が当たり前の働き方では長く働くことは難しいと感じ、働き方については早い段階から自分なりに考えることが多かったです。そのため、フリーランスの働き方にはこのころから興味を持っていました。

東京での暮らしも楽しかったのですが、社会人経験3年ほどを経たころ、リモートワークが進むなどコロナ禍での環境の変化もあり、一度住んでみたかった京都で転職をすることに決めました。

その2に続く



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