自称グルメ通一押し、町場の『えのきぞの』・・・懐石料理や弁当を一度食せば、完璧、癖になる!
2018年9月19日、熊本市中央区新屋敷に移転オープンした『えのきぞの』。今回、同店の魅力について語りたい。
料理写真のように、一つ一つの旬の食材を大切に取り扱い、すこるぶ手の込んだ、心尽くしの『逸品揃い』と言える。グルメに煩い知人友人に感想を聞くと、「いやあ、すごい。」、「手が込んでおり、盛り付け最高。」、「オシャレな弁当ですよね。お土産にバッチリ。」など、皆、口を揃えて満足気である。
先般、一日に130食の弁当の予約が入り、早朝から仕込みに入ったと言う。温厚で控えめな榎園豊成料理長だが、調理中は周囲の雑音など脳内で遮断し、調理に集中する姿は全くの別人。突き刺さるようなオーラの『凄腕料理人』に変身する。
現在、午前中からランチタイムにかけては、弁当の受け渡しと、来店するお客様への『おもてなし』。それから、ディナータイムの準備を終え、中休憩を挟み、夜のお客様を待ち受ける態勢を整える。
ランチタイムのオススメは、お昼の懐石「雅」と「日和」。質量ともに満足できる内容となっている。ディナータイムは、四種コースから選ぶことになる。
時には、『茶懐石』コースは大変珍しく、粋であり、オススメだ。食せば、日本古来の『侘び寂びの世界』という未体験ゾーンにワープしてしまう。以前、試食をすることがあり、食後のしっとりとした不思議な余韻に浸り、『和食文化』の奥深さに頷くばかりであった。
或る日の会食にて、東京在住の食通の方が唸っていた。「お店の名前が素敵ですよね。上品な京料理のイメージが、その名前からグッと伝わってきます。いやあ、美味しかった。また、来たくなりますよ。」と言って、暖簾をくぐり出た。
今の『えのきぞの』は、コロナ禍の時代、移転前とは全く別物として進化しつつある。「お弁当」、「ランチ」、「ディナー」が三位一体となり、じわじわとファンが増える中で、特に、女性ファンが急増しているのも嬉しい知らせとなる。
※写真上は、『えのきぞの』の懐石料理サンプル。
▼榎園家 初代から三代目
初代 榎園豊(東京上野・精養軒 昭和元年入社)、二代目 榎園一雄(榎園料理学院を味噌天神に移転 昭和二〇年)、三代目 榎園豊成(日本料理ENOKIZONOオープン 平成四年)・・・現在に至る。
▼『えのきぞの』の茶懐石
・向 付 鯛重ね造り
・汁 合わせ味噌仕立(銀杏豆腐)
・飯 物
・煮物椀 甘鯛かぶら蒸し
・焼 物 鰆幽庵ウニ焼き
・預 鉢 合い鴨丸 里芋 ホウレンソウ
・小 吸 梅肉仕立 針生姜 松の実
・八 寸 むかご松葉刺し 車えび
・湯 斗
・香の物 沢庵 生しば メロン
・菓 子 蒸し羊羹
・抹 茶
▼『えのきぞの』公式サイト
▼『えのきぞの』の茶懐石
※『えのきぞの』のロゴ:筆者制作