運転に余裕のない人間は、悍ましい顔をしている。
対向車線の右手コンビニから高齢者の車が車線に出て、右折しようとしている。筆者の正面信号は赤だったので、前の車と10メートルほど車間を開けて止まり、右手高齢者の車を待つことに。
ところが、対向車線の車は止まることはなく、コンビニ側の高齢者の車を無視して、仁王様のような顔をして通り過ぎて行く。こちらは注意喚起のためにパッシングをしても、対向車は完全無視の状態だ。
そうしている内に後ろの軽自動車がクラクションを筆者に対して、何度も鳴らし始めた。まだ、先の信号機は赤である。慌てない、慌てない。ところが、徐々にクラクションの音が激しくなってきた。
バックミラーを見ると、対向車の仁王様のような顔以上に、怒り狂った男性ドライバーと助手席には女性。年配だが、イライラがクラクションの音を通して、こちらに伝わってくる。何とも余裕のない、悍ましい顔だこと。
この悍ましい顔が、その人の人生なのかと思えば、可哀想に思えて仕方ない。子供も孫もいる夫婦が、車中で怒りハリセンボンの大騒動。冷ややかに眺めていると、その醜態さは筆舌に尽くし難いほど腐っている。
こんな人間が交通事故を起こすのだろうと思いつつ、やっと右手の高齢者の車が筆者の車の前に来たので、それについて行き、交差点よりさっと右折することにした。
良い子は、大人になっても、絶対に真似をしないように。育ちの悪い人間は、大人になっても育ちの悪さが露呈するのだから、恥ずかしくもあり、恐ろしいものである。こういう人物を、低民度と言う。
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