日本料理えのきぞの 連載(4)
向付(鯛 鱧の湯引き)として、風変わりな器でサーブされた。
厚みある鯛の身はプリプリとしており、ワサビを少々トッピングして紫(醤油)に付けて食すと、熱々のご飯が欲しくなる。しかし、我慢、我慢。
湯引きの鱧は、吸物の鱧とは食感も異なり、梅肉との取り合わせで、口の中がさっぱりする。
熊本県は鯛も鱧も名産で知られるが、大阪でランチで食した「鱧のおとし」が1万円を下らぬ高価なものであるのには、驚かされた。
さてさて、次なる料理は如何なるものかと、ノンアルコールビールをグビグビと呑みながら、次の料理の受け入れ態勢万全とした。
▼お品書き(2023年8月31日)
先付 長茄子のとんぶりかけ
前菜 甘長唐辛子の白和え 海老
ぜんまいくるみ和え 枝豆
鯛けんちん 鯛の子玉じめ
鮎甘露煮 丸十
吸物 焼き鱧 ジュンサイ
向付 鯛 鱧の湯引き
箸休め 冷製南禅寺蒸し
焼物 マナガツオの柚庵焼
焚合 穴子 白だつ
食事 鮎寿司 味噌汁
甘味 もも
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