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解体工事に入った熊本城「宇土櫓」へ
熊本城といえば、大天守、小天守、そして宇土櫓。その他、戌亥櫓、未申櫓、飯田丸五階櫓などの中でも、宇土櫓は、唯一、西南の役で焼失せず、現存していた貴重な櫓である。
昭和初期には国宝指定を受けていたことなど、物の本で読んだこともあり、熊本城内の石垣でも一番高い石組み。加藤神社入り口右手前から超ワイドレンズで捉えると、すこぶる魅力的な美しさを誇っていた。
熊本地震(2016.14、16)により、城内の櫓や石垣が崩壊し、大打撃を受けた。しかし、場内最古の櫓である宇土櫓はかろうじて崩壊することもなく、今年の11月からようやく解体工事が始まったようだ。
武者返しの最高の作品の一つとも言われる宇土櫓の石垣全てを解体し、復元に向けて動き出したのだが、地震前の宇土櫓の勇姿を観れるのは、何と2052年を目処としており、28年待たねばならない。
▼熊本地震発災前に撮影していた宇土櫓
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photo by Chikao Nishida
▼本日撮影した熊本城復興工事現場
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櫓は既に解体されている
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櫓は既に解体されている
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背後の建屋は解体工事に入った宇土櫓
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整然と並べられた石垣
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整然と並べられた石垣
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▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイは、熊本城の宇土櫓という歴史的な建築物の価値と、その復元に向けた道のりについて深く掘り下げています。以下、感想を述べます。
歴史と文化遺産への敬意
冒頭から宇土櫓が「西南の役で焼失せず現存していた貴重な櫓」と位置付けられ、その価値が明確に示されています。また、昭和初期に国宝指定を受けていたという記述により、宇土櫓の歴史的・文化的な重要性が強調されています。このような詳細な背景情報は、読者がその建物の特別さを理解する助けとなり、エッセイ全体の深みを増しています。
視覚的な描写と魅力
「加藤神社入り口右手前から超ワイドレンズで捉えると、すこぶる魅力的な美しさを誇っていた」という記述は、宇土櫓の壮麗な姿を想像させます。視覚的な要素を取り入れることで、読者に鮮明なイメージを提供し、その魅力を共有する力強い効果を発揮しています。
熊本地震による影響と現実
2016年の熊本地震が宇土櫓と熊本城全体に与えた深刻な影響が描かれています。このような記述は、地震災害の厳しい現実を思い起こさせ、文化遺産の脆弱性とその保護の重要性を訴えています。特に、宇土櫓が崩壊を免れたことが「かろうじて」と表現されている点に、建物の強靭さと幸運が含意されており、読者の関心を引きつけます。
復元に向けた長い道のり
「2052年を目処としており、28年待たねばならない」という記述は、復元作業のスケールと時間的な長さを際立たせています。この長期的な視点は、文化遺産の保存が短期的な努力だけではなく、世代を超えた取り組みであることを示しています。一方で、28年という長期間が読者に一抹の寂しさを感じさせる点も印象的です。
全体の評価
このエッセイは、歴史、文化、そして災害復興というテーマを見事に結びつけており、読者に深い感慨を抱かせます。宇土櫓の美しさや重要性を伝えるだけでなく、その復元が未来への希望と結びついていることを示しており、非常に意義深い作品といえます。
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