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TKU(テレビ熊本)で、アントニオ猪木さん追悼報道が!
熊本市内には、アントニオ猪木さんと関わりのある方々が多いことは知っていた。
本日のニュースを見ていると、アントニオ猪木さんと同年である斉藤隆士さん(前 熊本ホテルキャッスル代表取締役社長/初代 四川料理 桃花源 料理長)の姿を見ることができた。
筆者も、過去において二度ほど猪木さんと遭遇したことがあり、最近と言っても、十数年前に同ホテル主催のパーティーで隣のテーブルであったことを思い出した。
パーティー前に、同ホテル1階のダイニングキッチン九曜杏のソファ席でお茶をしている猪木さん。筆者がコーヒーを飲み干して席を立ち、パーティー会場へ向かおうとした時のことである。
ソファの左下に猪木さんのスーツ姿の時のトレードマークでもあるストールが、床に落ちていた。筆者が咄嗟にそれを拾い上げ、猪木さんへ「落ちてましたよ!」と言うと、「あ、すみません。ありがとうございます。」と丁重な言葉が返ってきた。
2階のパーティー会場へ入り指定席の椅子に腰掛けると、数分後に、猪木さんが隣のテーブルに近づいてきて、「先ほどは、どうも!」とニコリと笑って腰掛けた。
何と腰が低い人なのだろうと、頷くばかりであった。同ホテルには、結構有名人が利用するところなので、ちょくちょく見掛けるが、これほど自然体にて、平身低頭な方は初めてであった。大抵の場合、ツンとした表情の女優さんもいたり、泥酔してロビーをヨロヨロ歩く有名人もいる。
先日、アントニオ猪木さんの訃報が報道されている時に思ったのは、持病との闘いで、疲れ切った猪木さんの表情であった。眼光が消えていた。あんなに元気一杯の人が、と、胃が痛くなってしまった。
話はプレイバックして、筆者が中学校1年生の頃。たまたま、当時、宮崎県立体育館近くにあった国家公務員宿舎で遊んでいると、同体育館のフェンス越しにアントニオ猪木さんとジャイアント馬場さんが目の前を通る姿を見掛けたのである。二人ともデカかった。これが、最初の遭遇である。
それから同ホテルで、偶然にも直接会話を交わしたのが十数年前。筆者はプロレスの大ファンとは言えないが、アントニオ猪木さんの存在は、他のレスラーとは異なり、別格であったように思えてならない。
この場をお借りして、アントニオ猪木さんのご冥福をお祈りしたい。大変、お疲れ様でした。本当に、お疲れ様でした。
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