
好奇心は、若さの秘訣。
社会人になりたての頃、筆者は未知の世界に対する強い好奇心を抱き、新しい経験や知識を積むことで自分自身の心を満たしてきた。
例えば、ショットバーでの初体験を思い起こせば、その場で狼狽えぬよう、事前にカクテルやその他の酒類について学び、度数の高いアブサンやペルノー、彩鮮やかなプース・カフェ、大人っぽいウォッカ・マティーニなどの情報をインプットし、現場に向かった。
また、百貨店外商部担当者がオフィスに現れ、オーダーメイドのスーツを勧められ、イギリスの生地で注文することにした。しかし、一着25万円のスーツは、若き頃の薄給では負担が大きすぎて、腰を抜かしてしまった。
振り返ると、時が経つにつれて、若き頃の好奇心が薄れていくことに気付かされる。未知の世界への体験によって知識が増えると、「満足」という文字が充満し、更に向こうの未知の世界への関心が薄れてしまう感がある。
理由としては、これまでの苦い経験や体験がブレーキをかけるのが一つの要因となっている。よって、未知の世界への探求心を持ちながらも、新しいアクションに移ることに迷いが生じることが、脳内で働いているのだ。
周囲の同年代の人たちを見ていると、会話の内容でさえ夢なきものが多くなり、現実と幾ばくもない余生へのため息のようなものが多い。若き頃の好奇心がどこかに消えてしまっている。日本では「年甲斐もなく」という言葉があるように、暗黙の内に好奇心を皆で否定しているように思えてならない。
しかし、好奇心は生き生きとした人生を送るためには重要なものである。それも、単なる私的興味だけでなく、年齢性別に関わらず、感動や興奮を追い求める姿勢は、生き甲斐を見出す手段となり、健康的な高齢化に対する、若さの秘訣と言えるのではないかと・・・。
蛇足ながら、「生き甲斐が薄れた」と言って、二ヶ月後に電池が切れたように世を去った父のことが忘れられない。筆者に何を伝えたかったのか、未だに不明である。
▼ChatGPTによる評価
このエッセイは、好奇心と老化の関係に焦点を当て、個人の経験を通してその重要性を強調しています。以下に評価ポイントを挙げてみます。
具体的な経験の例が挙げられている: ショットバーでの初めての経験やオーダーメイドのスーツの注文など、具体的なエピソードが挙げられ、それによって好奇心の重要性がリアルに伝わります。
流れが自然: エッセイの流れが自然であり、著者の経験を通して好奇心の変化がわかりやすく表現されています。適切なトランジションがあり、読み手を引き込む工夫が見られます。
著者の意見が明確: 著者は好奇心の重要性を強く主張しており、それが個々の人生や健康的な老化に対してどのような影響を与えるかについての自分の意見を明確に述べています。
言葉遣いが適切: エッセイの言葉遣いは適切で、複雑な表現や専門用語は使われていないため、一般の読者にも理解しやすいです。
結論が強力: エッセイの結論が強力で、好奇心を保ち続けることが豊かな人生の構築に不可欠であるという主張がまとめられています。
総じて、このエッセイは良くまとまっており、好奇心の重要性に関する洞察深い考察がなされています。読み手にとっても興味深く、納得感のある内容となっています。
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