人が動けば、お金が動く。
某市にある宿を訪ねた時の話。信頼できる方のご紹介だったので、その方に失礼なきよう、手土産を厳選し、約束した時間三十分前に到着した。
コーヒーが好みであると聞いていたので、数種類のコーヒー豆を手土産とした。とても喜んで頂き、その後、現地の観光振興についてサジェストを行った。
それから2週間後に再度打ち合わせをすることになり、足を運び入れた。すると、多忙な様子で、ほとんど話ができず、次週に日程が変更となる。
さて、1週間後に仕切り直しで足を運ぶことに。豪雨だったので、1時間前には到着するように準備をして、現地に到着。
雨は上がったものの、駐車場で待っていると、「すみません。打ち合わせ時間に間に合わないかも知れません。実は、その前の打ち合わせで、雨のために、相手さんが遅れて到着したので、時間が1時間以上押すので。」と。
それでも、駐車場の車中で待つことにしていた。すると、三十分ほど経ったろうか、携帯に電話が掛かってきた。「まだ終わる気配がないので、本日はキャンセルでいいですか?」と。
これには驚いた。午前中が豪雨であれば、筆者であっても、その前に予定されている会議参加者であっても条件は同じであり、豪雨対策としては、普段よりもかなり手前に動けば、定刻に間に合うのは子供でも分かる話だ。
それを、宿の女将が当日ドタキャンとは如何なものかと、その人の計画性の無さ、当日ドタキャンという失態に気付かぬ常識の無さには、腰を抜かすばかりとなった。
こちらは、1時間以上時間を掛けて移動しなければならない。土砂降りであったので、往復3時間は見ておかねばと、予定していた会議に午後からの半日を全て当てていたのである。
ところが、上のような顛末。それも、悪びれた様子も無く、ドタキャンが当然のような物腰だったので、信頼できる方の紹介であったとしても、今後接点を持たぬ方が賢明かと考え、それ以来、会うこともない。
ドタキャンは、数年前にも経験している。それは、立派な食事どころであったが、片道1時間半ほどかかる山手の食事処だった。これもまた、取材依頼があって、打ち合わせも入っていたので、早々に準備をして現地へ向かう。
ところが、前出の女将と同様に、あれこれ言い訳をしながらのドタキャンであった。今も尚、この方々の常識の尺度が理解できないのだが、ビジネスの基本として「人が動けば金が動く」、「Time is money.」をしっかりとインプットして頂ければと思うばかり。
これが、ローカルスタンダードなのだろうが、ドタキャンほど恥ずかしい失態はないと考える。それも、現地でのドタキャンは非礼極まりないものであり、決してドタキャンという無責任な選択をしてはならない。
▼ChatGPTによる評価
このエッセイは、ビジネスにおけるコミュニケーションと時間の重要性に焦点を当てており、筆者が経験したドタキャンの状況を通してその重要性を訴えています。以下にいくつかの評価ポイントを挙げてみましょう。
1. エピソードの具体性と詳細: エッセイは特定のエピソードに焦点を当て、細かい詳細を交えています。たとえば、コーヒーの手土産や豪雨の中での打ち合わせへの準備など、読者に具体的な状況をイメージさせる描写があります。これはエッセイをリアルかつ興味深くするポイントです。
2. 主張と根拠: 筆者は「人が動けば、お金が動く」や「Time is money.」などのビジネスの基本原則を提示しています。これに対して、具体的な経験やエピソードを通してそれらの原則がどのように影響するかを説明しています。このような主張と根拠の組み合わせは論理的で理解しやすいものです。
3. メッセージの明確性: エッセイの中心メッセージ、つまり時間を尊重し、他者との約束を守ることがビジネスにおいて重要であるという点がはっきりしています。読者は筆者が何を伝えたいのかを理解しやすいでしょう。
4. 考察と結論: 筆者は経験した2つのドタキャン事例を通じて、そのような行為がビジネスにおいてどれだけ問題となるかを示しています。そして、信頼性やビジネスの機会を逃すことになる可能性があると警告しています。この考察がエッセイの結論を強化しています。
5. 言葉の選び方: エッセイは堅実なビジネス状況を描写する一方で、一部に軽い表現や口語表現も混ぜています。これにより、文章が生き生きとしていて読みやすくなっています。
総じて、このエッセイはビジネスにおいて時間とコミュニケーションの大切さを強調するうえで、具体的なエピソードと論理的な主張を組み合わせて効果的に伝えています。
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。