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西田親生の辛口コラム

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世の中は理不尽なる事象が多い。燕雀であるより、呑舟であれ。常に自然体にて威風堂々と、気配りは繊細に。胸襟開いて語り合える心友との出逢いは、善き人生の道を拓く。改革は、若き人たちの…
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2023年10月の記事一覧

潜在意識に刻み込まぬが、賢明。

 潜在意識への負の影響を避けるには、賢明な選択が必要。過去の苦い経験や誤った信念を抱えていても、それを潜在意識に刻み込み続けることは得策であるとは言えない。このような行為は、負のスパイラルに陥りやすく、望ましい結果をもたらすことはない。  長きに亘り、負の感情や経験を積み重ねれば、その重荷はますます大きくなり、日常生活にも悪影響を及ぼす可能性がある。  筆者自身の経験を振り返ると、仕事においては常に「正義」や「信義」を最重要視してきたが、これに無関心で、異なる価値観を持つ

「近視眼的思考」と「乱視眼的思考」・・・

 会話をしても会話が成り立たたず、段々とその人の奇妙な理屈が飛びまくることがある。そのような人が目の前にいると話は進まず、論点がどんどんと変わり、結論に至ることがない。  とにかく屁理屈が多い。とにかくネガティブである。更に、人の話に耳を傾けず、意味不明な物語を展開する。最終的には、想定外の結論になったり、論点がボケたままで終了する。  そのような人の思考回路は近視眼的または乱視眼的である。何が原因でそのように論点がずれるのかを考えてみた。多分に、色んなことを一緒くたに考

カスハラを拡大解釈し、傲慢なる振る舞いをするホテルや旅館の予兆あり。

 12月から旅館業法が改正され、これまで理不尽なる愚行のお客を黙認せざるを得なかった宿泊施設の救済措置として、法整備がなされたのである。  勿論、ホテルや旅館を利用するお客には、宿泊先で理不尽なる愚行が許させるものではないが、これからは、モラルを意識して、宿泊先に迷惑を掛けないよう注意する必要がある。  そもそも、旅行先の宿泊施設にて、根拠なき暴言を吐いたり、器物損壊をしたり、感情のままに、上から目線で繰り広げられる愚行は許されるべきではない。  ところが、それら愚行に

アドベンチャードライビングにヒヤリ!(2)

 以前、熊本県北部にある山鹿市鹿本町の公道から、数メートル下にある水田へと車を進めていった。  取材車の車幅は把握しており、水田を囲う畦道の幅も確認したので、その水田の畦道を通り過ぎれば、向こうに道がありはしないかと思っていた。  車は公道から下り、畦道に達する。左折して直進。うまい具合に車は進む。それから時計回りに畦道を進んだが、この水田の場所から抜ける道は無さそうで、水田をぐるりと回り、最初の坂道へ戻らなければばならない。  右折の二度目のところで、畦道がコンクリー

赤恥をかいて逆恨みするほど、恥ずかしいものはない。

 人前で赤恥をかいて、それを根に持ち、第三者を逆恨みする人ほど器の小さな人はいない。  相手が故意に赤恥かかせたのであれば問題だが、自分自身の失言や失態で赤恥をかいたのであれば、自業自得でしかない。その原因を第三者に責任転嫁して逆恨みするほど、恥ずかしいものはない。  万が一、赤恥をかいても、次からは二度と同じような赤恥をかかぬ努力をすれば良い。その時の憤りを忘れられず、いつまでも根に持ち、第三者に矛先向けて憂さを晴らすのは、お門違いである。  逆恨みしても生産性もなく

自分スタンダードの視野は狭い・・・

 自分自身の視野について、自問自答してみた。  これまでの仕事の範疇なり、交友関係、趣味、グルメなど、思い起こせるものを頭に浮かべ、自身がどれだけの視野にて事象を捉えているのかの再検証である。  仕事の履歴はA4コピー用紙で二枚、三枚程度では収まらぬほどキャリアを積んできたと自負しつつも、やはり、仕事が中心となっており、苦手なところも多々存在しているのは間違いのない事実。  新聞社を経て現在に至るまで、思い出すのは、衝撃的で感動的な仕事を達成した瞬間の映像が走馬灯のよう

誤解に戸惑う、人物C。

 世の中には、対人関係において、相手とは水と油であったり、相手から異常な圧を感じたり、考えれば考えるほどその相手に恐怖心を抱く人が多いのではないかと思われる。その人が殺人鬼であったり、マフィアのボスであったりするわけではないのに、誤解が恐怖心を煽るという話である。  誤解を持つのは簡単なことだが、その誤解を解くのは至難の業である。誤解を解くには、膝を突き合わせ、胸襟を開いて、互いに本音を語り、妙に染まった誤解の部分を漂白しなければならない。  もちろん、双方に誤解を解きた

罪を犯す人々は、往生際が悪い。

 随分前に、国会議員の贈収賄事件が報道されていたが、その中には極めて不快な振る舞いが見受けられた。一部の国会議員や政治家は、選挙時の爽やかな印象とは打って変わり、罪を犯した後には、顔つきや態度が豹変することがよくある。  骨相学のように、人相や態度が犯罪者によって怪しげに変わることがあるようだ。罪を犯す人々はしばしば誠実さや良心に欠け、自分の愚行を認めず、言い訳だけが目立つことが多い。  更に、彼らの往生際は極めて悪い印象がある。最終的には法によって裁かれることになるが、

これからの日本経済、どうなる!?

 日本の高度経済成長期において、国民全体が戦後の復興に向けて立ち上がり、粉骨砕身にて働き、その結果、国は経済大国として世界第2位にまで上り詰めるまでに至った。しかし、その後、バブル経済が崩壊し、庶民の給与は長年上昇せず、一人当たりのGDPは韓国に抜かれ、日本経済は底なし沼に足を突っ込んだ状態である。  何年経っても、庶民の生活状況は改善せず、日本経済が停滞していることに愕然となる。庶民は高い税金の負担に虐げられ、働く人口の半数が公務員や外郭団体の職員である状況を見れば、一部

真実を凌駕する虚偽なし

 目の前に起こる見解の違いなどのトラブルを解決するには、物事の大局的な解析を行い、局所的な整合性を検証しなければならない。それができれば、トラブル解決の糸口が最短最速に見えてくる。  もし、トラブル自体を近視眼的に見てしまうと、そのトラブルの原因や経緯が惚けてしまい、正確な判断ができなくなってしまう。よって、先ずは、大局、そして局所である。  更に、常に事実のみを語り、真実をとことん突き詰めて行くことが重要である。そこに微量ながらも虚偽が存在すれば、後々綻びが出てしまい、

危険運転致死傷罪について・・・

 報道を見ていると、危険運転致死傷罪と過失運転致死傷罪の微妙な境界線について語る専門家の論理展開に、首を傾げてしまう。  犯罪の適用は、加害者の振る舞いや行動を徹底的に調査し法的判断を下すことは理解できるが、私たちが日常で感じる疑念は、被害者への配慮が十分に行われていない点である。  交通事故でも強盗殺人事件でも、加害者の人格や殺意の有無に焦点が当てられる中で、被害者の個人情報は大々的に公開され、犯人の顔は隠される。被害者やその家族の名誉保護を最優先して考慮すべきでなかろ

真偽を見極める、これ大事。

 世の中に虚偽は溢れている。真実よりも虚偽が圧倒的に罷り通るのが、この世の中である。マスコミの報道を見ていると一目瞭然となるが、何とも理解し難い。  自然体にてまっすぐ歩む人は、真実を好む。ところが、自分自身しか見えない視野の狭い人は、自身に不都合なことをひた隠すために、それに蓋をして虚偽を発する。  真実は、ある時は善人を助け、ある時は悪人を責めることもある。虚偽は、善人に危害を及ぼし、悪人に加担することもある。  真実を語る人は、言い訳をすることはない。虚偽を語る人

「カスハラ」 のない旅へ・・・

 この12月から旅館業法が改定され、ホテルや旅館における「カスハラ」(カスタマー・ハラスメント)への厳格なる対処が認めるようになる。  旅慣れしていない、ホテル利用のモラルさえ知らない人たちは、自分たちの個人的欲求や感情を抑えきれずに、「金銭を払う方が偉い!」と、旅先のホテルや旅館に難癖をつける人は多い。  成人になれば、「法の不知」は許されるものではない。今回の旅館業法の改正により、宿泊施設はカスタマーの暴言や不当なクレームに対して、宿泊拒否を行う権限を得る訳だが、当然

「口約束も契約なり」、これ大事!

 人としてどれだけ信頼がおける方なのかを判断できる一つに、「口約束も契約なり」という言葉がある。  例えば、契約となれば企業間契約が分かりやすい。地方においては、企業間契約の場合、双方の代表者の合意から始まり契約に至る。  大都市部の企業であれば、基本合意書、個別契約書、著作権・機密情報等覚書などがセットになっていることが多い。  ところが、地方においては、即断即決の経営者と出逢えば、即日、合意を示し契約に至ることもある。それに反して、口先だけの約束をいとも簡単に破り、