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[自由律俳句]❷山頭火ちゃん


何度失えば 櫓の屋根の雀になるか

大人なのに 泣く

捻れたら捻じ切る 気概

縺れたら引きちぎる 力

見慣れた景色が違う朝に

蝉にはわからない事と 蝉にしかわからない事

自覚のない美しさに 見惚れる猫

山と夜空の境界線が 滲んだ 天満月の宵

ここが何処かは 私が決める

柔らかいモノに 触れたいだけの魂










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