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マインドフルネスコーチへの道 Vol.2    自己肯定感の低さから宝塚受験で〇〇〇した話


ー今日の内容ー マインドフルネスコーチへの道 Vol.2
・化学反応が起きた宝塚観劇ツアー
・バレエ三昧な中高時代
・宝塚受験スクールでの強烈な劣等感
・セルフイメージが下がるきっかけとなったお財布事件

ミュージカルでは、やる気があったからか振り覚えが早かったからか
幸いいつも主役クラス。
小学校6年生で母の母校の中高一貫女子校にお受験で合格と
比較的順風満帆にのんびりした中学生活がスタートした矢先、
学校からの勧めで参加した宝塚歌劇観劇ツアー。

ここで、私の人生に思いがけない化学反応が起こりました。

本場の舞台を観る前に、行きのバスの中で観た
天海祐希さん主演の「Me and My Girl」。
華やかで夢のような世界に一目で魅了された
その瞬間に「私ここへ入りたい!」と心が決意していました。

自分の好きなことで、人に夢を与えられる。そんな幸せなことはない!

ツアーから帰ってきてすぐ、宝塚音楽学校の受験要項を確認。
必要だったのは、バレエと歌と面接

そこで、踵を怪我してから中断していたバレエを再開し、
週3回バレエ、週1回声楽(それ以外に塾)という生活を送るようになりました。
海外バレエ団入団者やコンクール入賞者が続出する厳しいバレエスクールで、
中上級クラスにいる生徒は幼少期からバレエを続けてきた者ばかり。

しばらくブランクがあり、どう過大評価をしてみても
クラスでビリから数えた方が早いレベルだった私は
根性0円惜しみなく使い切ってやる」を合言葉に練習に励むこととなります。

それに加えて、毎日ストレッチと筋トレ、
体型管理のために毎日夜のウォーキング、
コンクール前にもなれば、毎晩お豆腐とグレープフルーツのみなど
今の自分から見てもストイックな日々でした。

それでも、芸事の世界。

舞台映えする長い手足や骨格、美しい容姿、人並み外れた豊かな感性、
努力ではどうにもならない、生まれ持っての才能というものもあるんだというのを
お教室の鏡にまざまざと見せつけられる中高生時代でした。

技能や結果で明確な序列があり、発表会の役や
クラス内ポジションを巡り熾烈な戦いが繰り広げられるバレエの世界。
それでも、2〜3年経って少しずつ努力が認められる機会も増えてきて、
コンクールに出場するなど自分でも上達を感じるようになりました。

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そんな時、かなり特殊な世界である宝塚受験には、
宝塚OGが教える専門のトレーニングがいるという情報が入り、
東京の宝塚受験専門校に夏休みを利用して合宿に行くことにしました。

ここで味わうことになったのが、強烈な劣等感

宿泊する寮へ、他の参加者と共に荷物を置きに向かう道中、
同じ中学生なのに薄化粧で日傘を指し、スラッと伸びた足でヒールを履きこなし、
すでに宝塚の娘役さながらの雰囲気で高級ブランドのワンピースを着こなす
美しいお嬢様集団の中で、一人ポツンと肩身の狭さを感じていました。
分不相応な場所に来てしまったのではないだろうかと。

静岡の田舎出身、一般家庭で育ち、
美貌もダンスも歌もものすごく秀でる訳でもない私は
この人たちに勝るところが何もない・・・と完全に萎縮してしまったのです。
(完全に誰かと自分を比較する癖がこの時から染み付いていたんですよね)

それに加えて今でも忘れないのが、「お財布事件」

スクールでは、毎朝レッスン前に受付でお財布を預けるのですが、
私のお財布以外はみんなブランドもののお財布だったのです。

フェラガモ、ヴィトン、プラダと並ぶお財布の中で、
当時私が使っていたのはキキララの絵が描かれたビニールのピンク色のお財布

まるで親の経済力などスタート地点の違いを見せつけられた気がして、
そんな小さなことが「私はこの世界では分不相応なんだ!」という
強烈な劣等感を抱くこととなりました。

その経験が自分自身のセルフイメージを大きく下げることとなり、
いつしか自分の中の意地悪な私が自分に話しかけるようになったのです。
「あなたには無理」「あなたは欠けている」「あなたにはできない」
そんな精神状態にあった自分は結局、宝塚受験も自分を信じきれず大失敗
「この世界では私は主役になれず、万が一入れたとしても、
後ろでラインダンスをする一人にしかなれないだろう」
などと、勝手に自分の上限を決めてしまい、舞台の道は諦め、
あえなく別の進路を再考することとなりました。

👉次回は「いい大学いい人生の価値観形成」




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