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おうちで中華 - 葱油豆瓣酥(空豆ペーストの葱油炒め)

空豆が大好きで大好きで、毎年この時期はウキウキする。中華の空豆料理というと、SNSにアップするたびにそこそこバズる葱油蚕豆(空豆の葱油炒め)という料理があるが(レシピ)、今日はあれに勝るとも劣らない、江南地方で知ったとっておきの空豆料理をご紹介しよう。

その名も、葱油豆瓣酥(空豆ペーストの葱油炒め)。空豆を二袋使っても写真の量しかできない贅沢品だけど、ひと口ごとに幸せが訪れる。


葱油豆瓣酥
cōngyóu dòubàn sū

葱油豆瓣酥(空豆ペーストの葱油炒め)

作り方は至ってシンプル。小葱をジュクジュク炒めて香りを出したところに、別途茹でて潰した空豆を炒め合わせるだけだ。

レンゲでガバリと頬張りたいところだが、それほど量がないので少しずつ食べる。しかし、その小さなひと口が驚くべき満足感を与えてくれる。

口の中一杯に広がる空豆の香りと甘味。それを葱油の香ばしさが引き立てて、豆と葱だけとは思えぬほどのリッチな味わいになるのだ。

「これは美味しいねえ!!」
「ちびちび食べても、満足感がすごいね!!」

我が家でも大好評。最初は「これしかないの?」と言ってたくせに(笑)

豆なので、少なく見えても意外に食べ出がある。

熱々でももちろん旨いが、冷めてもイケるのがポイント。というか、むしろ現地だと冷めたやつが前菜として出てくるのが普通だ。で、こういう料理で紹興酒を舐めるのが、江南の酒飲みのたしなみなのである。

どうせ作るなら最低二袋は欲しいところなので、空豆の値段が落ちたら、是非お試しあれ。多少高くついても、旨さで元が取れること請け合いだ。

江南地方の春のご馳走を、あなたの家の食卓に!

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