香港&マカオで食べた3 - 佐敦の田鶏煲と陳村粉
香港で最初の夕食をどうするか。僕らは創作料理寄りの香港の高級広東料理には食指が動かないタイプなので、狙いを日本ではなかなか食べられないようなローカル広東料理に定めた。
ここで頼ったのは、食友・ふじもとさん。中華料理に関して僕が絶対の信頼を置いている友人のひとりだ(詳しくは、「酒徒の履歴書⑪ - 上海の洗礼!驚愕のお昼ご飯!」で)。そのふじもとさんがちょうど年初に香港へ行っていて、「ここがまあまあ良かったです」と店情報をくれたのだ。「ふじもとさんの『まあまあ』なら、間違いないね」と、連れ。そうそう、その通り。
早速、連れが店へ予約の電話をかけ始めた。ローカル店の店員に英語は通じないので中国語…ではなく、連れが話し出したのは怪しい広東語だ。現在の香港では昔以上に普通話(標準中国語)に対するイメージが良くなさそうなので、広州在住時に広東語をかじっていた連れに電話を任せたのだ。
ところが、なんとか時間や人数は伝わったものの、名前がどうしても伝わらない。恐らく相手は日本人が広東語で電話してきているとは思っていないので、日本人の苗字を人名として認識できなかったのだろう。そこで、連れがとった最終手段は…
「ヤップンヤン(日本人)!サンワイヤップンヤン(日本人3人)!」
電話の向こうから「アー!」と納得した感じの声が上がり、無事予約完了。よかったよかったと店へ向かい、店員に「ヤップンヤン!」と予約名(?)を告げると、再び「アー!」。そして、通されたテーブルに乗っていたのがこれである。
これには店員も僕らも爆笑。8歳我が子が満面の笑みでこのカードを持った写真がスマホに残っている。
香港&マカオで食べた3 - 佐敦の田鶏煲と陳村粉
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