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勉強のやり方をいっしょに考える

小学生の子どもがいて、何が大変かと問われれば、迷わず「宿題をみること!」と答えるだろう。我が家の小学生は学童に行っていないこともあり、私か夫が子どもの宿題をみなければならない。とはいっても、こちらも仕事をしている時間帯に帰宅するので、「質問されたら答える」というのがベースなのだけど、スムーズに宿題が終わる日はどれくらいだろう・・・?と思わず考え込んでしまう。

子どもは小4と小1なのだけれど、得意なことも苦手なことも、宿題をするペースも全然違う。小1の子は一生懸命書いた字を先生に直されるのが大嫌いで、お直しが多い日には、宿題に向かうモチベーションの立て直しから始めなければならない。

個人的には宿題をやってるだけで100点と思っているけれど、先生も、今のうちに変なクセがつかないようにちゃんとみてくれてるんだろうな、という空気?気配?を感じるので、うーん、私はどの立ち位置でサポートすべきかと迷う。私的にはこの「ぬ」はよく書けてると思うんやけどね、とフォローする日もあれば、まあ、本当に宿題やりたくなかったらやらんでもいいんやない?と言ったりする日もある。

2人ともまじめなので、問題がわからなかったり、宿題の量が多かったりして、怒りながらもなんとか最後までやり遂げるのだけど、渦中にいて、感情をぶんぶん投げつけられる私の方がもう宿題いやだ・・・となっている(泣)

自分にフィットする勉強方法を探す

タイトルについて話を戻そう。

ここ最近、小4長女氏は陸上練習で、毎日帰りが18時くらいになっていた。それでも宿題は出ていて、本人にとっては多く感じていたようだ。(確かに私も多いと思った)

陸上で思ったようにいかないことがあったり、疲れていたり、宿題が多かったりで、それはもうイライラ怒って、周りにあたることも多かった。しょうがないなあと思いつつも、こちらも人間なので、そんなに怒るんやったら宿題やらんでもいいわ!と言えば、「やらんといけんのよ(怒)」と返され、もはや宿題を通り過ぎて、お互いにとっての修行じゃないかと思う日々が続いていた。子育てにおいてそんな時期があることは頭ではわかっているし、そうやって葛藤しながら、自分の気持ちをコントロールしたり、日々生活を送ったりしていくことはとても大切な過程なんだけど、いやはや大変だった。

学校では勉強し、陸上でも全力を発揮し、特に結構な頻度&ボリュームで出る漢字の宿題がなかなかはかどらなかったようだ。自分の好きなことをやる時間もなかったようで、漢字の宿題の途中で、「工作したいけん、調べたいことがあるんよ、iPad貸してや」とちょくちょく話しかけられた。

そこで、提案してみた。

漢字何文字かやったら、工作1こ作るとか気分転換しながら宿題をやってみたらと。で、これがバチっとはまった。工作を1こつくることがモチベーションになり、漢字3文字分の練習をしては、工作を1こつくるというサイクルを回し、無事に宿題は終わった。他にも、ドリルの順番どおりに漢字を練習するのではなくて、好きな漢字からやっていく方法もよかったみたいだ。

上手くいかないのは、やり方が合っていないからかも・・・

大人だって、気分がのらない時は全然仕事がはかどらないから、作業の順番を入れ替えたり、映画とかドラマでも見たりして、気分転換しちゃおうかと考える日もある。ちなみに夫は気分転換として草刈りに行く(笑)

学校でそれぞれの教科の勉強はするけれど、勉強そのもののやり方・進め方(モチベーションの維持も含む)までは習わない。わからない問題や新しい知識を教えてくれる塾はあっても、勉強のやり方自体を教えてくれる塾や場はあんまりない気がする。完全個別指導をうたう塾もあるけれど、どの問題が得意で苦手なのかの傾向と対策についてサポートしてくれるんじゃないだろうか。(すみません、通ったことないからわかりません)だから、どうやったら自分が心地よく勉強を続けられるかという方法を見つけるためには、自分であれこれ試していくしかないのかもしれない。

そういえば、最近読んだ生きのびるための事務にも似たようなことが書いてあった。(生きのびるための事務は著者の坂口恭平さんと、架空のジムというキャラクターが会話をしながら、自分らしく生きていくための方法を一緒に考えていくマンガ調の本)

ジム:上手くいかないなと思ってる人は必ず、上手くいくはずのない《やり方》をしています。上手くいく人は、上手くいくことしかしません。簡単なことです。《上手くいく》とは、ただ《やり方が合っていた》ということだけなんです。

坂口さん:なるほど、そっちの言葉の方が分かりやすいね。さすがだよジム。

ちなみに私自身も、仕事に行き詰まったら、ごはんを作ったり、本を読んだり、韓国ドラマを観たり、人に会いに行ったりと、試行錯誤しながら働いている。

大人である私たちが健やかに働き続ける方法を考えるように、子どもにも健やかに学び続ける方法が必要だと思う。そのうち、勉強は教えられなくなるだろうけど、勉強のやり方は一緒に考えていけるといいなと考えている。

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かとうちはる
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