夜空は美しい
人が老いるように、星も老いている。
それでも尚美しいのは、命あるものの儚さ故の輝きか。
ウェットティッシュを駅前で配ったとき、大概の人は無表情で流れて行く中、多くの老人が、
有難う!笑顔で受け取ってくれたのは鮮明な記憶だ。
私は星空を見て、そのときの老人たちの目を思い出していた。皆一様に美しかった。
話を戻そう。
永遠はない。全ては移り変わる。
毎日が変化の連続だ。
個を見つめる暇もない。
だからこそだ。
一瞬でも空を見上げて欲しい。
今の苦しみも、今の悲しみも、また永遠ではない。
そして、今星を見上げているように、自分のことを必ず誰かが見てくれている。
疲れたら、眠りましょう。
頭がいっぱいになったら眠りましょう。
夢の中で、星は輝いています。
いつまでも。