手作りおはぎ
料理が趣味である。
そして和菓子が大好きだ。あんこなら主食にできるくらい好物であり、したがってあんこは自作派である。缶詰はだめだ。甘すぎる。自分で作るとわかるが、一般的なレシピは小豆と砂糖が同量である。実際に入れてみるとぞっとする量である。ぼくは小豆500グラムに対して砂糖は250〜300グラムがちょうどいいと思っている。
砂糖が少ないとたしかに量を食べられるがあんこらしさが希薄になってしまう。それでいろいろ試した結果この量にいきついた。ちなみに市販品は腐敗防止の意味もあって砂糖が大量投入されているという理由もなくはない。砂糖は強力な防腐剤である。
いつも行くスーパーの野菜コーナーに小豆が売られていた。いつもない光景に思わず小豆を手にとっておはぎを制作することにした。
もち米とうるち米を半々にして前夜から水に漬けておく。あんこ制作の工程が後半に差し掛かったところでご飯鍋を火にかける。できあがり時間を揃えて最高のタイミングでおはぎを食すためである。
あんこが出来上がったら家族みんなでおはぎ作りをする。子どもたちにラップを渡してきなことあんこで思い思い好き好きに作らせる。ぼくは最初に見本を作ってあとは写真ばかり撮っている。
子どもたちは予想通り色々とぶちまけながら楽しそうにオリジナルおはぎをこしらえている。それにしてもつまみ食いが多い。まあいいか。
出来上がったおはぎをランチに食べる。おやつじゃなくて昼食ですぞ。そこんとこお間違えなく。ぼくは5個食べて大変な満足感と血糖値の上昇を覚えた。
翌日秘蔵しておいたあんこをトーストに乗せてあんトーストを作って食べる。これがまた美味い。パンよりも厚くあんこを乗せるのが美味しさの秘訣である。
こうしてあんこは名残惜しくもまたたく間になくなってしまうのであった。
また作ろう。