美容医療デビュー(後編)
前編では、シミ取りレーザーをやる気満々だったけど、ランニングが趣味でダウンタイムのリスクが高いからとトーニングをすすめられ、そちらの施術に決めました。
そのつづき、後編です。
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契約後は、私の希望どおり当日施術をしてもらえることになったので、クレンジングと洗顔して、久しぶりのつっぱったすっぴん顔になり、いざ施術室へ。医療行為だからか、ここからは看護師さん対応。看護師の仕事の幅広いなあ〜と、どうでもいいことを思う。この看護師さんも当然白くて毛穴レス。
さっきの契約段階で散々迷ってやめたピーリングと美容液を何度もていねいにおすすめされて、その都度『そうなんですよね〜』と受け流しつつ、ピリピリツンツンした痛みに耐えること、5分。いや、3分?そのくらいあっという間に終了。早っ。これ(×5回)にウン万円払ったのか…と、時間と料金は比例しないのについ考えてしまったよ。
終わったあとはまたパウダールームで保湿して、この日は終了。その足でロフトにピーリングジェル買いに行った。クリニックで勧められたホームケア用のピーリングソープは買わなかったけど、ロフトにざっと並べてあるピーリングジェルは迷わず買った。ああ、自己決定を大事にする疑り深い女。
帰って鏡を見てみたら、スタッフさんや先生には1回では目に見える効果は感じにくいけど〜と言われてたものの、なんか、やっぱりちょっと、整ってる感じがするよ?!日中走って赤みのある肌で行ったはずなのに、赤みが消えてて肌のムラというかトーンが整っている!その日は何度も鏡をのぞいて『…やっぱきれいになってない?!』って確認して浮かれてた。夜、お風呂でピーリングもしたからつるんとなってるし、レディースデーも終わって肌的には上り調子な時期なこともあって余計そう見えて、これは楽しい〜!って、なってる。シミが明らかに薄くなったとかではないけど、自分が見たときに『なんか違う。なんかいい感じ』って思えるのって、ええやん!当初の予定とは違うプランになったけど、思いきってやってみて良かった〜ってそのチャレンジに満足してる。
施術を決める時、先生の意見を参考にしたくて『もしダウンタイムをきちんと取れるとして、濃いシミをレーザーで取るのと、トーニングで全体を明るく整えるのとでは、見た目の印象ってどっちがどう、とかありますか?それとも、他にもクマとかほくろも気になってるんですけど、むしろそっちを優先してやったほうが印象変わりますか?』と、聞いてみたの。そしたら先生は「職業病として、その人の外見を見てどんな人か、ついチェックしちゃうところはあるけど、基本はこちらから”ここ、こうしたほうがいいよ”とは言わないです。例えば”もうちょっと痩せたほうがいいね”と言ったときに、私って太ってるの?!ってそこで思わせちゃうかもしれない。本人が気にしてないことを、言うことでずっと気にさせてしまうかもしれない。人それぞれ好みがあるから、僕がかわいいよ!と思ってやった施術に本人が納得してくれないことも、僕が失敗したかな…と思ったら大満足してくれることもある。全部本人の気持ちが一番だから、それに合わせた施術を考えてる」という趣旨のことを言った。「結局は、自分がどうなりたいか、なんだよね」と。確かに、私は今シミとクマ、ほくろが気になってるけど、先生から見た私はそれよりも小鼻をすっきりさせたほうが、とか、丸い顎をシャープにしたほうが、とか、私が思ってもみないお直しポイントが見えてる可能性があるんよね。もしそれを指摘されたら確かに私は『え、この鼻そんなにダメ?!』って、鏡でそこばかり気にして見るようになって、自信がなくなっていくかもしれない。そういう立場だとわかった上で、客のニーズを客の性質(私の場合シミを無くしたいのに走ってる)を理解した上で提示してくれてるんだな、と、信用が置けた。
その真逆の指摘だったのが、急に「あなたとっても綺麗な目してるね!」と褒めてくれたこと。二重の幅が揃ってて、綺麗なアーモンドアイだ、と。クマについては私から言ったから、その上で「クマがなくなればその目のパワーがより伝わりやすくなるとは思う」と素敵な表現で私が求めた助言もしてくれたんだけど、まさか目をそんなふうに見てもらえると思ってなかったから、それも含めて『こういうことかー』と納得がいった。同じものでも、人の見え方って全然違うんだな。シミとほくろのできやすさは気になるけど、肌トラブルで困ったことはあまりないし、持っていることを自覚していないギフトって実はたくさんあるのかもしれないな、と今の自分を振り返るいい機会になった。
一度手をかけるとその部分を見る解像度が上がるので、これまでそんなに気にかけてこなかったけど、今の私は自分だけじゃなく人の肌にも興味津々!そして自分のケアの手間が多少増えても、やったぶんだけ効果が出るならがんばりたい、とポジティブに思えるようになった。20代前半、お試しで行ったエステの肌診断で「屋根のない家みたいな肌です」って言われるくらい乾燥肌で適当なケアしかしてなかったのに、今では美容液やクリームをいかにコスパよく(←課金を最小限にするケチなところは変わってない)組み合わせるかを考えている。人って、変わるんだなあ。
そして美容って単にキレイになるためだけじゃなく、自分を大事にしていると感じるためにも必要な手順がたくさん詰まってるんだな。
それに今回気づけてよかったし、もうすぐ4歳になる娘はメイクやおしゃれに今興味津々なので、それは結局自分らしさや自分を大事にすることと繋がってると思って、彼女のかわいくなりたい気持ちにも楽しく向き合っていけたらいいなーとも思ってる。
トーニングはひとまずあと4回!
目に見える効果が感じられなかったらどうしようという一抹の不安はあるけれど、その都度写真はちゃんと取っとくつもり。もしやっぱり濃いシミを取りたくなったら、その時また考えよ。韓国で美容医療、ていうやつもまだ興味残ってるし。
そうそう、これまで一歩が踏み出せなかったのは、一度行ったら次から次へとお直ししたくなってしまうんじゃないか、余計に気になる部分が増えて自信がなくなるんじゃないか、と思ったこともあったんだけど、私の場合、それはおそらく大丈夫そうです。なぜなら、やはり顔を変える、ということはアイデンティティが揺らぐ行為でもあるから。クマなんて、中高生の頃からあることを自覚していて、あるのが当たり前、その顔が私、と思って共存してたわけよ。それが急になくなったら、私ってどうなっちゃうの?欠点も含めて丸ごと私やん?っていう精神も、少なからずあることに気づいたのだ。
それで言えばシミだってそうやんって話やねんけど、程度問題というか、クマほどの思い入れはないぶんなくなっても動じないというか、そんなことです。だからほくろも取ってもいいなーという気持ちの反面、この顔が私やしなーという気持ちもある。その気持ちは大事にしたほうが、精神衛生上もいい気がしてる。なので、お直しがエスカレートすることはなさそうで、うまく利用できたらいいな、というレベルに留まりそう。よかった。
今回も長らく読んでくれてありがとう。
まとまりはないけどこのへんで。
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