見出し画像

生まれて初めて朝ドラを観た話し

こんばんは、ちいさなかべかざりです。
我が家には何としてでも守らなければならない息子とうさぎ(海苔ちゃん)が居るので、どなたかオススメの除湿機があればこっそり教えてください。あぁ、ダメだこりゃ。
とはいえ湿度は60〜65%を行ったり来たりしているので、梅雨真っ只中の地域と比べるとまだマシなのかもしれません...
( でも、北海道に梅雨はないんだよ...!)


もう1週間経ってしまったのでロスだった人も少しは落ち着いているかもしれません。
今回は初めて観たNHK朝ドラのお話しを残しておこうかなと思います。

母になってこの春で丸6年。
なんといっても、自分のためだけに特定の何かに時間を割いてここまでうつつを抜かすことなんてなかった気がするのです。
それってきっと“元々好きな俳優さんが出ていたから”ということの他にも理由がある気がして、今回の更新にいたりました。

わたしは思っていることを言語化することがとても苦手で、自分の考えを表に出さなければいけない場面ではなぜか先に涙が出てきてしまうことが大嫌いでした。
いや、今も嫌いなんですけどね。

ドラマの感想でさえ、誰かに伝えなくちゃ!と思うとなんとなくどきどきしてしまう。
でも確かに心は動かされているわけで。
“何ができるかな〜”と考えた結果、ただひたすら忠実にオープニングタイトルとドラマに出てきた千代猫ちゃん・黒衣犬さん・ねずみを刺繍しよう!と決心しました。

今回刺したモチーフは4つとも全て1本取りで仕立てています。
制作期間は下絵を写してから裏処理まで含めてちょうど1週間。
...これが結構つらかった!
“寝る間を惜しんで”とはこういうことなのかと久しぶりに朝日が昇るまで刺し続けたりもしました。
つらかったけど、半年間欠かさず115話の放送を見届けてきたので、妥協はしたくないなとなんとか最後まで頑張ることができました。

特に千代猫、千代猫はアウトラインに筆のタッチがそのまま表現されているので刺繍で表現できるのかな?とどきどき。

オープニングタイトルの文字を刺す時間はあっという間で、最後にフレンチノットステッチを刺し続ける時間が修行のようでした。
オレンジ色のアウトラインステッチを刺した上に緑色のフレンチノットを重ねていくと段々と見慣れたあのタイトルが仕上がってきて、最後の方は完成を見たい一心でひたすらくるくる刺し続けました。
つぶつぶの位置も忠実に写して良かったなあと思います。もし良ければ実物と見比べてみてくださいね。


“ 私はただ、しようと思うことは
是非しなくちゃならないと思っているばかりです ”
千代ちゃんがお芝居を始めるきっかけになった
“ 人形の家 ” というお芝居の中の台詞。
この台詞に心を動かされて夢中で刺し進めて良かったなと思います。

言葉で伝えることは苦手なまま大人になってしまったけれど、わたしはわたしで、刺繍でこうやって形に残せて良かったかな。

・人を“許す”ことも“赦す”ことも難しいよね
千代ちゃんは半ば捨てられたも同然で奉公に出され、それぞれの土地で気持ち新たに過ごし始めてもまた忘れた頃にテルヲが現れる。
今までして欲しかったことは何もしてもらえなかったのに、死別を目前にして親としての役目を果たそうとするテルヲの気持ちを受け止めていた気がするし。

きっと、ヨシヲだってそう。
会えない間もずっと想っていたのに、再会出来た喜びと裏腹にヨシヲは千代ちゃんを騙そうと近づいてきていたし。

栗子さんのこともあんなに恨んでいたはずなのに、花籠の伏線が繋がったあとは境遇が似ていたのかもしれないと気づいてあげられたり。

勢い任せに“奉公に出せば良い!”と言い放ってしまった春子とは養子という形で親子になる。

“親に捨てられた”という境遇が似ている千代と一平は、同じ弱いことを持つ者同士寄り添い合って行くのかな、そうだったら良いなと思っていました。
でも、一平はもっと弱い灯子という存在、そして灯子との間に授かった子どもという存在に心が揺らいでしまう。
何度も傷ついてきた千代ちゃんに寄り添う一平の眼差しが大好きだったけど、千代ちゃんはお芝居を通して1人の強い女性へ移り変わって行ってしまったからなあ。

それにしても千代ちゃんは誰にでも人当たりが良くて、面倒見も良くて、どんなことがあっても人を信じることをやめない女性でしたね。
自分がしてもらえなかったことを誰かにしてあげたいという気持ちが強かったのかな、芯がしっかりしていて強いようで実は1番大きな弱い部分だったのかもしれない。

一緒に泣きたくなる回もあったし、腹わたが煮えくりかえるってこういうこと?と思うほど一緒に怒りたくなる回もあったし、たのしかったり、家族っていいなと心があったかくなる回もたくさんありました。

最終回の“生きるっちゅうのはほんまにしんどうて、おもしろいなあ!” という台詞にも心を動かされたけれど、わたしはお芝居の中のやり取りが強く心に残りました。

“ちょこっと足してみても宜しおますか?”という問いかけがきっかけで増えたであろう台詞のやり取り。

“もしあのまま私ら一緒に居てたら、どないな人生があったやろか?”

“そないなこと、考えてもしゃーないやろか”

“そうですなあ、今ある人生、それが全てですな”

“うん、ええ感じや”

この会話はお芝居ではなくてきっと2人がお互いを許して、赦された瞬間でもあるのではないかなあと感じました。

本当はもっと、心の中に抱えた思いがあるのだけれど、どんなに書き直してみても上手く言い表せなかったのでここら辺で終わりにしようかな。
朝ドラ、初めて見たけれど、とっても良かった。
実は今ではすっかり朝ドラのある生活が馴染んでいて、新しく始まったドラマも録画を溜め込んでいます。

また終わる頃にお話し出来たら良いなと思います。
完全に趣味100%の更新にお付き合いいただきありがとうございました!◎

次回の更新は5月28日(金)を予定しています。
雨続きの日々ですが皆さんもどうかご自愛くださいね。

2020年の11月末から始めたnote、最近ではコメントやSNSのDMなどで感想をいただけることが増えてきました。
普段SNSでは更新しにくい少し踏み込んだお話しにもこうしてお付き合いくださりありがとうございます。

もしよろしければまた来週、画面越しにお会いしましょう!

“活動を応援したい”と思ってくださった温かい心の持ち主さんのために、今後の活動と作品を通して恩返しができるよう日々手を動かしつづけています。よろしくお願いします◎