嫌いの育成
わたしがわたしを嫌いになったきっかけは
前回示した内容の積み重ねで
おおよそ合っているだろう
環境が人を作る
とはよく言った言葉で
環境は
わたしを嫌いなわたしを作ったのかもしれない
これはネガティブな話ではなく
単純にそれだけだったという事が言いたい
わたしの父はとても家族思いでとても繊細で
すごく頑張って仕事をして
自分のキャパをしらない男だった
だからか、キャパオーバーをたびたびし
自律神経失調症になっていた
彼は、本来コーヒーを豆から引き
カメラをいじり、ネガを現像するための現像部屋を作るような学生だったので
自由を好み
ゆったり生活したかったのかもしれない
現実は、仕事の締め切りにひたすら追われる
建築の設計士だったので
夜も遅くまで仕事をしていたし
神経をピリピリさせていて納期だの
打ち合わせだの至る所に神経を這わせていた
その歪みが自律神経失調症というものになり
家では常にイライラし
母を怒鳴るという愚行に至った
夫のイライラに耐え続けた
母は45歳すぎてからプツリと糸が切れ
45歳あたりから
統合失調症という病名が付き
自殺まがいの事を行い、幻聴や幻覚が見え始めた
それでもわりと幸せな家庭で
多分楽天的な子供だったからか
朗らかに育ったように思う
だから傷ついている事に気付かなかったというデメリットもある
気付かないうちについた傷は
積み重なって
"わたしを嫌いなわたし"を生んで
共存している今にいたる