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一方向からの視点は危険だ——ハゲワシと少女の意味、そして衝撃のラスト『御上先生』第2話
すみません。
誰に頼まれたわけでもないんですが、語りたくなってしまいました。
『御上先生』第2話、もう語らずにはいられない。
以下、ネタバレを含みます!
まだ観ていない方は、ぜひご視聴後に読んでいただけたら嬉しいです。
こんな人にオススメ!
『御上先生』第2話を観て、思わず考え込んでしまった。
この回には、ただの学園ドラマを超えた 「問い」 が詰まっている。
✔ 物事を一方向からしか見ないことの危険性を考えたい人
✔ ニュースやSNSの情報、すぐに信じてしまいがちな人
✔ 「本当に正しいのか?」と疑問を持つことが大切だと思う人
✔ 教育とは「答えを教える」ことではなく、「考えさせる」ことだと感じる人
ひとつでも当てはまるなら、この第2話は必見。
そして、この記事もぜひ最後まで読んでみてください!
◯ ハゲワシと少女——「一方向からの視点」の危うさ
このシーン。このシーンですよ、2話の核心は!!!
もう、猛烈に考えさせられました。
考えすぎて、同じシーンをもう一度観ました。
ストーリーの流れ、御上先生の意図とは少しズレるかもしれませんが、私なりに感じたことをそのまま言葉にします。
📍「ハゲワシと少女」—— 一瞬の印象が真実とは限らない
「ハゲワシが少女を襲おうとしている」
写真を見た瞬間、多くの人がそう感じるでしょう。
でも、それは本当に事実なのか?
実際には、
ハゲワシは少女を狙っていたわけではなかったかもしれない。
少女は一時的に休んでいただけだったかもしれない。
すぐ近くに家族がいた可能性もある。
私たちは 「強い印象を与える構図」だけを見せられたとき、すぐにそれを事実だと信じてしまう。
でも、それは本当に「真実」なのか?
世の中の出来事も同じではないか?
ニュースの見出しだけで、何かを知った気になる。
SNSで拡散された情報を鵜呑みにし、一方的に誰かを批判する。
本当に、その出来事の すべて を知っているのか?
その裏にある背景を考えたことがあるのか?
📍「カメラの外」を想像しない愚かさ
この写真に映っているのは、 カメラのレンズが切り取った一部の世界 でしかない。だが、私たちはつい 「それがすべて」 だと思い込んでしまう。
「カメラマンはなぜ少女を助けなかったんだ!」
この写真を巡って、そんな批判があった。
でも、彼が 助けられる状況だったのか?
彼一人が助けても、飢餓の根本は解決するのか?
神崎の言葉を借りるなら、
「目の前の少女を助ければ、それでいいのか?」
「もっと大きな視点で、問題の本質を見るべきでは?」
一つの視点だけで「正しい」「間違っている」と決めつけることほど、 愚かなことはない。
カメラの外にあるものに 目を向ける想像力を持てるかどうか が、私たちに問われている。
📍 教育にも通じる「一方向からの視点の危険性」
このテーマは 教育のあり方 にも直結している。
「偏差値が高い=頭がいい」
「いい大学に行けば成功する」
「学歴がないと人生終わり」
これらは、すべて 「一方向からの見方」 に過ぎない。
でも、本来 学びとは、多角的に考え、疑問を持ち、視点を増やすもの であるはず。
なぜ、今の教育システムはこうなっているのか?
本当に「正しい」とされるものが、すべての人にとって正解なのか?
違う文化、違う環境、違う立場から見たら、どう映るのか?
教育とは、「決まった正解を教え込むこと」ではなく、「多くの視点を持たせること」ではないか?
◯ 衝撃のラスト——まさかの配役
第2話、最後の最後に すべてを持っていった堀田真由さんの登場。
まさかのタイミングで、まさかの存在感。
(ちなみに、勝手なイメージで真山弓弦は男性だと思い込んでいたので、なおさら衝撃…。
さっき「一方向から物事を見ない」と学んだばかりなのに、もうやらかしている。)
それまでのストーリーの流れを、すべてかき消すような 圧倒的な静寂と緊張感。
あの表情、目線、佇まい。
言葉はほとんどないのに、すべてを語っていた。
堀田真由さんといえば、繊細な感情表現が光る女優。
笑顔の裏にある不穏さ
穏やかな声に滲む狂気
静かな怒り
彼女はどんな役でも、 “内に秘めた感情” を絶妙に表現する。
今回も、その 「静かに支配する」演技 が炸裂した。
セリフがなくても 「何かを知っている」ことが伝わる。
むしろ、 言葉がないからこそ怖い。
◯ 最後に
この回は、「物事の考え方を学ぶことができる回」 だった。
そして、演技派俳優ズラリで、ますます引き込まれる。
次回の展開が、今から待ち遠しいですね!!!