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海外駐在中に妊娠した話

海外駐在中だけど、年齢考えると子供そろそろ考えたい!

という方いらっしゃるかな、と思います。数年前の私がそうだったので

海外駐在の妊娠、産休制度についての社内制度を検討されている方のアンケートに先日回答して色々思い出したので駐在員の妊娠について経験者として書いてみます。

私の結論から言うと、あり! ただし両社歩み寄れる地点を見つけて規定整備を急ぐ必要はあります。

ではなぜそう考えるかを以下で説明します。

1.本人からみて海外駐在中の妊娠はありか、なしか

上述の通り私の考えは、あり。母子ともに元気なら問題ないでしょう。駐在先の国や地域が言語含め必要な妊婦健診を受けられる体制があるのであれば十分勤務していくことは可能です。ただ妊娠中は気持ちが不安定になりやすいのでメンタル含めた心身の体調管理、労務管理はしっかりできる状態でないと厳しいのも事実。気軽に相談できる女性が近くにいると心強いですね!

駐在時期は30歳前後の数年間なので、所謂出産適齢期を考えると妊娠しても自然なことだと思います。

2.会社から見て海外駐在中の妊娠は?

多くの会社では なし、でしょう。

男性が駐在する前提で社内制度が作られ、駐在員が妊娠するケースを想定した規定はない場合が多いと思います。このため、妊娠が発覚した都度、社内で対応を協議するため、意思決定者に左右されます。

多くは妊娠発覚後に帰任するケースかな。。駐在先での妊娠、出産で何かあった時に会社は責任取れない。という考え方も根底にあるので。納得しないけど、わからなくもないです。。

あと、出産後も駐在を続ける場合、産休の間の手当て等をどうするか、という問題もあると思います。今の会社では

2か月以上現地で勤務できない場合は一時的に駐在を解除、

という規定があるので、産休もそれに該当するんだろうと思います。これは例ですが、駐在はコストが非常にかかるため似た規定お持ちの会社も多いのでは。

3.本人と会社の歩み寄るところ

上述の通り現状女性駐在員の妊娠については会社規定と本人の希望があっていないのが現状でしょう。今更女性の駐在はない、駐在中は妊娠しないで、、、とはならないし、頼りの駐在員がずっといなくて仕事が滞るのも問題になってくるので両者歩み寄りが必要だと思います。

私の考える案は以下

 案①産休取得可能な期間、手当ての制度化

駐在員の妊娠、出産はOK. 但し産休は原則産後8週~12週まで。以降は部分的にでも(最低週2日)復帰し業務再開すること。産休中の給与は日本の産休中に健保より支給される金額を基準に決定する。あとはベビーシッター代を会社が負担する。

妊娠、出産してもチャンスが消えないようにしつつ、働いていない産休中は支給額減らす、というのが私が考えるポイント。会社としてはあくまで仕事することが駐在の目的なのであまり長く休む場合は支障がでてくるでしょうから、3か月以上育児休暇取りたいのであれば一旦帰任を考えた方がいいような気がします、私見ですが。

案②駐在年齢を早める

駐在、というケースにとらわれず、社内インターンやトレーニー制度で20代で海外業務を経験→帰任し、その後海外勤務経験を元に日本から海外業務をリモート参加したり、その後のステップへ向けたキャリア形成を行いながらライフデザインも並行する。

本人が希望すれば子育てが少しおちついたら次のステップで海外勤務を目指してもいいでしょうし、日本で管理職目指すのも可能だと思います。

4.私のケース

ここでちょっと私の場合をお話します。ご興味があれば。

元々子供<キャリア志向だったので、夫帯同し駐在する時点では出産のことは全く考えていませんでした。

「子供どうするの?」という質問にも

「駐在期間は妊娠しないようにしますので、安心してください」

と言っていた気がします。驚きですね。

でも時は流れます。駐在2年目の終わりごろから友人や知人が子供を授かることが何回かあり、彼女の赤ちゃんにあったり、写真を見て

「子供いたらどうなるかな」

と考え始め、それまで気にしなかった女性の出産適齢期を意識するようになり、やがて「子供欲しい」と思うようになりました。

暫くして妊娠が発覚。会社に報告すると、数日後に

「本社からすぐに帰任準備を始めるよう指示が来た。」

と上司より伝えられます。数日ですよ!今まで前例がない。駐在中に何かあっても会社は責任負えないのでできるだけ早く帰任を!、、、ということでした。わからなくはないけど、引継ぎ状況も踏まえた私の意思確認はないのか、とがっかりした覚えはあります。

結局帰任時期は数か月延期したものの、後任も決まらぬまま、妊娠6か月で帰任しました。日本に帰れるのは嬉しかったけれど、志半ばで帰任になること、自分が妊娠したことで会社の人事ローテーションを狂わせてしまったこと、等から自分に大きな負い目を感じていました。

現地組織の拡大、メンバー育成等成果は残したはずなのに、突然仕事から離脱することになり、自分は会社に迷惑をかけた、と。

だから女性の駐在員の妊娠、出産を想定した仕組みや制度を準備しその状況になっても決められた流れで進められれば不必要な気持ちの消耗も、無駄な議論もないのでは?と思うのです。

最後に

30歳前後での駐在が主な状態で、女性の海外駐在が増えてくると、駐在中に妊娠、出産というケースは増えて当然だと思います。

残念ながら現時点で駐在員の妊娠に備えて制度準備している会社は少ないように思います。

女性駐在員に男性と同じように働く前提で、

「駐在中は妊娠、出産しないように!」

というスタンスではなく

「そうなっても大丈夫な体制はあるよ」

というスタンスを取れるよう会社の体制、規定が変われば、駐在する女性、働く女性も一緒にキャリアライフデザインを考えられる会社!ときっと思うんではないでしょうか。

駐在中に妊娠した時は私、結構つらかったですが、子供は可愛いし、駐在再チャレンジしてやり残したこともやれているし、結果オーライ!あの時授かってよかった!

って思ってます。もし海外勤務と妊娠、出産で悩んでいる方の参考になれば本当にうれしいです!




長くなってしまいましたが、最後までお読みくださってありがとうございます。

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