3月8日『国際婦人デー』と3月10日『イコール・ペイ・デー』
3月8日の『国際婦人デー』に続き、3月10日は『イコール・ペイ・デー(EPD)』でした。
EPDとは『男女の賃金格差をなくそう』という運動で、もともと1966年にアメリカ合衆国で始まりました。
現在、ヨーロッパでは23か国が参加しています。
ドイツは男女平等が実現されているように思われていますが、まず賃金格差は大問題となっています。
女性の賃金は男性より22%少なく、男性と同じ賃金に達するには男性より28,2%多く働かなくてはならない、という統計が出ています。
コロナ禍でホームオフィスになり、学校や幼稚園・保育園が閉鎖され、女性の負担がさらに大きくなり、まず解雇されるのは女性という状況だけではなく、女性が受けるDVはコロナ前より30%増加したという統計も出ています。
2018年11月、ドイツでは女性参政権100年を迎えました。
その時のメルケル首相の言葉、
「(首相の)私がいるという事実が(男女平等の)アリバイになってはいけない」
「つばめが一羽飛んできたからといって、夏になるわけではない」
を思い出しました。
他に思ったのは・・・
・知人の女性経営者が「新ポストに人を採用しなければならないのだけど、男性なら3人必要なところ、女性なら1人でいいのよ」と笑っていたこと。
・友人の女性弁護士が50歳代で離婚、法学部の学生である20歳代の娘と一緒にネットの『出会いプラットフォーム』で自分の職業を『弁護士』と入れたところ、まったく申し込みがこない。『主婦』や『保育士』、『看護師』や『介護士』と入れてみたところ、申し込みが殺到した。『男が女に何を求めているかよくわかるわ』と笑っていたこと。
・昨年、アビトゥーア(大学入学資格)に合格した女性たちに「なりたい職業」のアンケート調査をしたところ・・・
1位『インフルエンサー』、2位『モデル』。
この結果を40~50歳代の女性たちに言うと、一様に唖然とします。
「でも、あなたたち、彼女たちの母親の世代なんだけど」というと、さらに沈黙してしまいます。