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コンサート:ヨアナ・マルヴィッツ指揮バイエルン州立管 Bayerisches Staatsorchester 22.04.24 (ミュンヘン・ナツィオナールテアター)

4月22日はヨアナ・マルヴィッツ指揮バイエルン州立管のコンサートを聴きました。
バイエルン州立管はバイエルン州立オペラのオーケストラで、オペラ公演の時はピットに入りますが、アカデミーコンサートとしてコンサートもします。

この夜はスター女性指揮者マルヴィッツの同管指揮デビューでした。
マルヴィッツは先シーズンまでニュルンベルク・オペラの音楽総監督でしたが、今シーズンからはベルリン・コンツェルトハウス管の首席指揮者に転出しています。

プログラム。

バイエルン州立管は毎年〈最優秀オペラ・オーケストラ〉に選ばれる現在世界一のオペラ・オーケストラです。
ただ、私が聴くところ、プログラムと指揮者により大きな差があります。
これはどのオーケストラでも同じです。それでも大体優秀なオーケストラはそのレベルを保っているのですが、「それにしても???」ということは起きます。
逆に、「このオーケストラでこれができるの?!」という嬉しい驚きもあり、それがライブの醍醐味のひとつでもあります。

ところで、マルヴィッツですが、メディアではバイエルン州立オペラの次期音楽総監督に、という話が公然と出ています。
現在の音楽総監督ユロフスキが契約を更新しないのではないか、と言うのです。
ユロフスキは素晴らしい指揮者ですが、ベルリン放送響のシェフも兼任しており、忙しいのも事実です。

現在のインテンダント、セルジュ・ドルニィはリヨン・オペラでの成果が評価されて、まずドレスデンのザクセン州立オペラ(ゼンパー・オーパー)のインテンダントとして契約したのですが、ティーレマンと合わず、就任前に退任することになりました。これについて、法的措置に訴えたドルニィは勝訴しています。

その後、ドルニィはバイエルン州立オペラのインテンダントに就任しました。ここはドレスデンより格上です。
ところが、最近、ドルニィは期待ほどではない、という評価を受けています。
演出家をはじめ芸術家の選択に問題があると言われていますし、それは音楽界に影響力を持つマネージメントとの付き合い方も原因の一端ではないか、という人たちもいます。

バイエルン州立オペラは現在、世界一のオペラハウスとしての評価を受けていますので、これを持続することはそう簡単ではありません。

FOTO:(c)Kishi


以下はバイエルン州立オペラ提供の写真です。© Wilfried Hösl

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