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BRSO 01.07.23 コンサートの記録:ティーレマン指揮バイエルン放送響(ミュンヘン・ヘァクレスザール)


クリスティアン・ティーレマン指揮バイエルン放送響のコンサートを聴きました。
ちなみにティーレマンがバイエルン放送響を初めて指揮したのはコロナ禍のストリーミングでした。
意外なようですが、ティーレマンは同じミュンヘンのミュンヘン・フィルのシェフだったので、それもそうかということですね。

ヘァクレスザール(上記写真)の正面入口を背に王宮公園を見たところ。

客席への入口。

プログラム。

同じプログラムで4回のコンサートです。
うち2回はミュンヘン、バンベルク、バート・キッシンゲンと続きます。

プログラムはブルックナー《交響曲第5番》。

演奏開始前、聴衆は水を打ったように静かでした。まるで日本のコンサートみたい。ちなみにドイツでは音が出る直前までおしゃべりしている人もいます。

ティーレマンは暗譜で指揮!
私の席からはティーレマンがコンサートマスターに指示を出す、その横顔がよく見え、表情をつける左手がよく見えました。それに瞬時に反応するオーケストラ。

最後に音が消えた後、30秒は静寂に包まれました。
その後、割れるような拍手!
そしてスタンディング・オーヴェーションでした。

ちなみにスタンディング・オーヴェーションはドイツではそうありません。

例えば、オランダやベルギーはすぐにスタンディング・オーヴェーションになります。伝統です。
よくオランダやベルギーでのコンサートで「聴衆もスタンディング・オーヴェーションだった」という記述を見かけますが、そこでは拍手と同様、当たり前のことです。演奏が特に素晴らしくて熱狂しているわけではありません。

逆に、日本ではあまりスタンディング・オーヴェーションにならず、そのことについて、欧米の音楽家から訊かれることもよくあります。
私は「日本人は頭上で万歳しているみたいに手を叩いているでしょう。あれがスタンディング・オーヴェーションみたいなものよ」と答えます(いいかげんですね〜)。


さて、私が聴いたコンサートは2日目だったのですが、聴衆の中には「1日目を聴いて、あまりの素晴らしさに今日もきた」と言っている人たちもいました。

演奏終了直後、指揮台から降りるティーレマン。
携帯で写真を撮るのも控えたいと思ったのですが、こちらを見ていないし、「今がチャンス」と撮りました。

コンサート後、外に出たところで眼前に広がる風景。

私は年間に100回以上のコンサートやオペラに通いますが、こういうコンサートにはなかなか出会えません。

また、私は熱狂的な『ティーレマン信者』ではないのですが、ブルックナーなどの作品についてのティーレマンの音楽解釈と指揮は『もう何をかいわんや』・・・

それを、バイエルン放送響のようにモティヴェーションと柔軟性に富んだ超一流のオーケストラで聴く。

聴衆の熱気と集中力も加わります(私も気がつくと、集中のあまり、微動だにしませんでした)。

これこそ音楽をライブで聴く醍醐味です。

FOTO:©️Kishi 

以下はバイエルン放送響(BRSO)から提供された写真です。

まずリハーサルの様子。© BR/ Astrid Ackermann

以下の写真はコンサート時です。© BR/ Alescha Birkenholz


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