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コンサートと旅:ブロムシュテット指揮バンベルク響、Herbert Blomstedt, Bamberger Symphoniker, 13.07.24, Kaiserdom Bamberg

7月13日、ブロムシュテット指揮バンベルク響のコンサートを聴きました。プログラムは今年生誕200年を迎えるアントン・ブルックナー《交響曲第9番》、場所はバンベルクの大聖堂カイザードームでした。

プログラム。

コンサートについては『音楽の友』に執筆しますので、そちらをご覧ください。
ここではバンベルクの街を中心に紹介したいと思います。

バンベルクはニュルンベルクから電車で約45分、7つの丘はローマを思わせ、川の中心を埋め立ててつくった中洲はヴェネチアを思わせます。
世界遺産に指定されていますが、建物ではなく、珍しく「街並」が指定されています。こういうことはガイドブックやネットに多く掲載されているので、私の写真を中心に。ちなみに掲載している写真はすべてスマホで撮った写真で、一部切り取りをすることはありますが、修正なしです。


4つの塔を持つカイザードーム。ここでコンサートが行われました。


コンサートが終わって、街に降りてくると・・・

バンベルクはラオホ・ビァで有名です。
最も有名なビール酒場・レストランのシュレンケルラ。
シュレンケルラで、ビールだけを買って立ち飲みする「Steh-Bier」も街の文化のひとつです。
ビールだけを買うために並んでいる人たち
もちろん中で飲んだり、食事をすることもできます
季節のあんず茸の料理を頼みました。
ビールはアルコール分が軽い(0,9%)種類です。

街を歩いていたら、こんな光景が目に入りました。

指揮者のエラス=カサドです。
おそらくコンサートにきていたものを思われます。
バンベルクから近いバイロイトではリハーサルが始まっており、バイロイトから来たのだと思います。


さて、E.T.A.ホフマンは19世紀初めにおけるドイツ文学、音楽史上のマルチ・タレント、大天才です。
ホフマンはバンベルクに楽長として滞在していました(1809ー13)。

劇場があるシラー・プラッツ
ホフマンが住んだ家です。
美術館も兼ねているのですが、現在は改修中。
このヘンな影は標識なのですが、どうしても写真に入ってしまいます。
でもこの影、なんだかホフマンらしいですよね・・・
シラー・プラッツを挟んで、住んだ家の真向かいにある劇場


カイザードームの隣にある新宮殿にも行きました。

街中は観光客がいっぱいですが、ここは意外と混んでいません。

他にたくさん写真を撮ったのですが・・・正直言って、王宮の中はどこもあまり変わらないようなのでここでは割愛し、階下のギャラリーの写真を少し掲載します。

ルーカス・クラナッハの作品が3点


実を言うと、この「バロック・ギャラリー」に足を踏み入れたら、この絵のような感じで壁一面、絵画で埋まっていました。
しかも、人物画、風景画、静物画、場所、画家、種々雑多です。
係の人に尋ねたら、「バロック時代というのがコアで、バンベルクだけではなくバイエルン州所蔵の絵画を集めている」ということでした。


王宮の庭は「バラ庭園」。ここには6500種類のバラが植えられているそうです。

高台にあるため、街が一望できます。

バンベルクは個人的に大好きな街です。

バンベルク響のレベルも高く、個性的です。
一流オーケストラが個々人の演奏技術に支えられていることは当然なのですが、それが前面に出てしまい、オーケストラ独自のキャラクターが薄くなっている傾向が強い現在、バンベルク響はとりわけ魅力的なオーケストラだと思います。

FOTO:(c)Kishi

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