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Münchner Philharmoniker 22.03.23 コンサートの記録:ミュンヘン・フィル(3月22日、イザールフィルハーモニー)
3月22日、ミュンヘン・フィルの定期コンサートを聴きました(イザールフィルハルモニー)。
コンサート開始前、ステージではコンサートマスターの青木尚佳が準備をしています。
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プログラム。
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この日、反田恭平がソリストとしてラフマニノフ《ピアノ協奏曲第2番》を弾きました。
反田恭平にとってはドイツのメジャー・オケへのデビューでした。
日本では有名でも、世界一のクラシック音楽大国ドイツでは知られていない音楽家は珍しくありません。
反田恭平もまだ知られていません。
まず、ドイツではコンクールそのものをそれほど重視しないので、コンクールで有名になり、それをきっかけにどんどん仕事が来るかというと、そういう期待はできません。
それでもドイツの音楽界が少しは気にするコンクールは、ミュンヘンARD国際音楽コンクールとベルギーのエリザベト国際音楽コンクールでしょうか。
東欧圏のコンクールについては専門誌以外とりあげることもありません。
チャイコフスキー・コンクールも、ショパン・コンクールも日本とはかなり温度差があります。
ショパン・コンクールで言うと、ショパンは素晴らしい作曲家ですが、やはりクラシック音楽の中心はバッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ブラームス・・・
音楽家は指揮者も含め、これらの作曲家の作品演奏で評価を得ることが必須です。
また、メディアが特別番組などでコンクールを採り上げることもほとんどありません。
ただ、上記のミュンヘンARD国際音楽コンクールはARD(ドイツ第一チャンネル)が主催するため、コンクール終了後、ニュースで結果を報道します。
このような状況の中、「Kyohei Sorita って誰?」というのが正直なところだったでしょう。
ところで、コロナ制限が解かれても、現在、観光客を含め、こちらで日本人を見かけることは珍しくなっています。ミュンヘンでは以前、オペラ・ハウスでよく日本人を見かけたものですが、最近はほとんど見かけませんでした。
それがこのコンサートには日本人がいっぱい!
周囲のドイツ人も驚いていました。
さて、反田のラフマニノフ《ピアノ協奏曲第2番》演奏については、ほぼ満員の聴衆が大ブラボーで讃えていました。
新聞も高い評価でした。
ちなみにドイツではコンサートやオペラの後、すぐに批評が出ます。
また、かなりのスペースをとります。
批評は厳しいし、独特な言い回しもあり、本音を読みとるのが難しい場合もあります。
以前、世界的に超有名なピアニストがショパンのピアノ協奏曲第1番と第2番を演奏した時に、これは私も聴いたのですが、ひどい演奏でした。
その後出た新聞評は「ショパンを演奏するのなら少なくとも2週間前にはスケールの練習を始める必要がある」と。
こんなドイツで、反田恭平は良いスタートを切ったと思います。
演奏が終わって花束を受け取った反田恭平。
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こちらは後半、R.シュトラウス《ドン・キホーテ》が終わって。
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コンサートの後は、フォワイエでジャズの演奏があります(写真右奥)。
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Foto:©️Kishi
以下はミュンヘン・フィルから提供された写真。©️Tobias Haase
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