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#335 乳幼児の発熱外来 この現実、政治家は知っているのだろうか もうすぐ選挙

この記事は音声メディアVoicyで配信している台本を掲載しています。主にインタビューをお送りしている番組です。気になる方はぜひ 【アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオ】 ☞https://voicy.jp/channel/1718  ご視聴くださいませ。チャンネル登録どうぞよろしくお願いいたします。なお、LINE登録もよろしくお願いします。

1.乳幼児の発熱外来 この現実、政治家は知っているのだろうか

アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオ。今日は、乳幼児の発熱外来のリアル体験について、実際に自分で体験した話をお送りします。
改めまして、このチャンネルを選んでくださってありがとうございます。チャンネル名は アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオアナウンサー。プロデューサーとして30年近く放送局に勤め、音声の研究者として心地よい声の研究を続けています。またYoutube朗読チャンネルはフォロワー2万人を突破しました。
このVoicyでも聞き取りやすい声、また聞きたくなる声を意識しながら、月~金曜日毎朝6時半から配信しています。よかったら最後までお聞きください。

まさに今週末、参議院選挙の投票日ですが、この選挙で子育て支援を語る政治家がいるとしたら、お伝えしたいと思ったことがまさにありました。

夫婦フルタイムワーカーの息子夫婦の引っ越し直後のサポートで、どうしても外せない仕事があるため、2人の孫ちゃんを見ることになりました。

1歳と3歳の孫ちゃんは、愛おしく2人のためにはなんでもしたくなってしまいます。
前夜からコンコン咳をしていたので、いつものように熱を出すかもと、息子夫婦に代わって、病院に連れていくことにしました。

土地勘がないところで病院を探すのも大変ですし、息子夫婦も引っ越したばかりで周りの状況がわかりません。
とりあえず、行ってみたところ、1軒目は休診日。すぐ隣に、内科があったので、みてもらうと思ったところ、子供はNG.

昔はどんなお医者さんもみてくれたのに、と、10キロ超えの孫ちゃんを抱っこし、もう1人の手を握りしめ、車のチャイルドシートにえっちらおっちらとのせ、また次の小児科へ。

Googleのおかげで近くの小児科。で検索し、星の数を見たり、クリニックの写真をみて、行ってみたものの、小児科の駐車場は、幹線道路の対岸にあり、横断歩道のないこの道路を2人の孫を連れて渡る勇気もなければ、駐車場に冷えピタをおでこに貼った赤ちゃんを乗せた車が溢れている中、電話すると、今日の発熱外来はいっぱいですと断られました。まだ午前11時なんですけど・・・

3件目の小児科併設のクリニックに事前に電話すると、きてみてください。
とのことで、行こうと思うと、道が狭く、駐車場にどうやって入ったら良いかわからず、クリニックの周りを5周もして、ようやく入り方がわかり、駐車場へ。駐車場も狭くて、運転に慣れていない方は大変だろうなと思う。私も10回くらい切り返してようやく、クリニックへ。

入場前に、お熱を測りますと言われ、1人は36.5度でOK.もう1人は37.1度で、ここでは診られないので、発熱外来に行ってください。とのこと。
え?1人は診られて、もう1人はダメ。しかも、何時間待つかわかりません。
子供の37.1度はごく当たり前の微熱。
この時には、さすがに元気なバーバも抱っこでぐったり。
どこに行ったらいいですか?
と聞いても、紹介先の病院がやっているかやっていないかわからないという。
午前中の診察はもう諦めようと、すごすご後にしたら、赤ちゃんを抱っこしたお母さんから、お隣の市のクリニックを勧められました。

きっと同じようなご経験があるお母さんだったのだろうと、若い女性なのに、大変な苦労をしてこられたのだと思いました。37度を超えたら小児科で診てもらえないなんて、と伝えると、ここの自治体は診てくれるクリニックがないので、隣接の市に行くんですとのこと。

息子夫婦が通えるかどうかも課題だったので、一旦息子に電話して、お買い物をして家に帰ることにしました。
この時までは孫ちゃんはとっても元気だったのですが、スーパーで寒い寒いと、家に着く頃には、咳がひどくなっていました。

子供の病気は、ちょっと前までめちゃくちゃ元気だったのに、急に悪くなります。37.1度の時に、お医者さんがお薬を処方してくれればこんなに悪くならなかったのにと、どんどん悪化する孫ちゃんのおでこに冷えピタを貼ったりしながら熱を測ると39度から40度に。
息子はリモートで商談中、彼も手が離せず、下の子が泣き出し、息子も泣きっ面に蜂。
さすがに、40度となると、怖い。とにかく病院に連れて行かなきゃと、教えてもらった隣の市の病院に電話すると、今日の受付は16時で終了したとのこと。
どこで診てもらえるのかと食い下がると、埼玉県の発熱外来センターなるところを紹介してもらい、電話をして、行けそうなクリニックの電話を紹介してもらいました。
そこに直接電話して、診てもらえるかどうか聞いてみてください・・・
ただ、予約でいっぱいだったらダメかもしれない。
そうしたら、また電話をください・・・

隣の市の病院を3軒紹介してもらい、1件目は予約でいっぱいでNG .祈る思いで、もう1軒電話をしたら、予約がいっぱいだけど、最後に診てくださるとのことで、隣の市まで孫ちゃんを連れて行ってきました。

内科と小児科が併設のクリニックで、PCRを受ける前は、別の扉から入り、検査結果が陰性だったため、通常の小児科の入口から再入場します。
看護師さんは荷物も持ってくださったり、本当に天使に見えました。

孫ちゃんは、気管支炎からくる、発熱でした。念の為、血液検査もしてもらい、重症ではなくホッとしました。でも40度に発熱した子供を診てもらえない親がたくさんいるのかと思うとゾッとします。
今は多くの方が、両親共働きも多いでしょうし、予約でいっぱいと断られたら、次を探さないといけないし、こんなことでは、仕事もおちおちやっていられません。

こういう現状は自治体によって格差があるのか、全国でこういう現状なのか、コロナによって発熱した患者に対する外来方針が大きく変わり、その皺寄せが、子育て中の人たちにきているというのを政治家の皆さんは知っているのだろうか。

息子夫婦は共働きで、仕事も子育ても一番忙しい時。住宅ローンもありますから、専業主婦なんて無理。もちろん、仕事に意欲も感じているお嫁さんです。息子も一生懸命イクメンしていて、本当に偉いなと思います。

ただ、2人を見ていると毎日疲れて果てて、見ていられないほどヘトヘトになっています。

息子夫婦だけではなく、多くの子育て中の方がこういう現実にぶつかっているのです。
私の子育て時代、ヘトヘトになりながら病院を巡っていた時に、後10年もしたら、私の苦労話なんて、大昔の話でしょって言っていると思っていたのに。息子が30歳になっても変わらない、むしろもっと大変になっているように見えます。

豊かな日本に育った若者たちは、こんな現状を知ったら、子育てしたいと思うのだろうか。1人目を産んでも2人目、3人目は無理だと思っても不思議ではないです。

政治の世界に、リアルに子育てをしている人たちが入って行かないと、きっといつまで経っても何も変わらない。

私は、息子夫婦の頑張りをとにかくできる限りサポートしたいと思うのでした。

子育ての大変な時期は限られているので、こういう議論をもっとして行かないと、少子化は一層加速してしまう。
本当に危機感を感じた1日でした。

3.おしまいに

今日は乳幼児の発熱外来 この現実、政治家は知っているのだろうか という、私のリアルな体験からお送りしました。

その後数人の子育て中の方にお話を伺う機会があったので、今回の話を聞くと、似たような体験をしたパパさんたちも多く、昔に比べて育児に積極的に参加している。というのです。それでも育児の負担が大きくなっていると感じるのは、制度自体がより複雑になって、使う側の立場に立っていないからだと考えます。

要は、そんな面倒なことなら、やらない!だったら、結婚もしたくない、子供は欲しいけど、自分には、自分達には無理だと思ってしまう、私が子育てをした頃から30年経って、より事態は複雑化し、使いづらくなっています。

コロナから始まった発熱外来ですが、乳幼児に同じルールを適用するのは、かえって事態を悪化させてしまいます。

乳幼児は今回受診した病院のように、ワンストップで受診きる仕組みを、各自治体に数箇所設置しませんか。

政治家のみなさん、なんとかしませんか?そして、リアルに子育てをした方に政治家になってほしいと願います。

今週末は参議院選挙ですね。知名度を上げるために立候補している人が多いんじゃないかとも思える節もありますが、投票こそが国に意見を伝えられる場でもあります。その権利を放棄しないようにしたいです。

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アナウンサー鹿島田千帆のコミュラジオ、お相手は鹿島田千帆でした。ハピハピスマイルでまた明日

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