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夜々 一日一詩vol.22

どれだけのヒトがいるなかで
オレだけってものを競い探している
満員電車が載せる其れ其れの人生
別ものでOK人間だものみつを
一駅分歩いてみたら何を思うか
健康的に歩数重ねた人生って何だろう
寄り道や落とし物約束を間違えてすれ違う
交差点も定点で眺めたら足早に過ぎ去る群衆
フツーとか常識を疑って辛くなるなら
立ち止まってみて新しく咲くフラワー
無駄がないように余白を断捨離
ふと気が付けば時間が足んない
崩れ落ちるように腰下ろす新宿街路樹のした
代々木と新宿のあいだガタガタと走る無数の光線
大人は黒ばっか着こなし歩いている
夜に溶けて闇に飲まれ消えていく
発光する無人の会議室見上げたビル誰を待っている 手をつなぎ歩くカップル 暗くても温もりを離さず
話したいやつから話したいことを
話しても許されるような夜だった
見上げたビルより高いところに
星があった
その星をいつかキミが欲しがった
明日が来なければいいと願った古代に夜が生まれてヒトは黒を纏って隠れたんだ

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