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車椅子ユーザーJリーグ観戦記【湘南ベルマーレ/レモンガススタジアム平塚】

【最終観戦2024年2月】

このnoteは、車椅子ユーザーが公共交通機関を利用してJリーグ観戦に行く行程をまとめたものです。
試合内容は一切出てきません。

はじめに

今年もJリーグが始まりました。
毎年「今年が現地観戦に行ける最後かも」と思いつつ、次の試合「まだいけそう!」という微妙な匙加減の中、行ける体力気力財政力を維持する為に、病状悪化しないよう色々気をつけつつ仕事を頑張り、たどり着いたスタジアムで元気と気力を充填させて頂くという日々を過ごしています。
もうね、試合がなくなると途端に体調崩すんです。
試合がない時こそ色々頑張っておきたいのに、精魂尽き果てて大体寝込む(涙)。
生きる活力を観戦で貰ってるんだなぁと。
飛んだり跳ねたりは出来ないけど、まぁそういうサポーターも少なからずいるという事で、圧倒的マイノリティのアウェイ冒険の旅、行ってみたいけど具体的に行程とかどうなのか?と躊躇しちゃってる方の参考になればと思って書き始めました。

レモンガススタジアム平塚は2回目。
前回書けなかった部分等を捕捉する形で書いていこうと思います。

前回の観戦記はこちら↓

https://note.com/chihiro1997_/n/nd3fe9d7af220

バリアフリーが溶け込んでいる町平塚

前回平塚駅に降り立った時にも感じたのですが、バリアフリー意識が凄く当たり前な事として根付いている印象を受けました。
勿論、多目的トイレとかエレベーターとかの箱物は、既に出来ている物に後付けする事になるので、色々苦心の後は見られますが必要最低限は満たされています。
バス乗車等、私の住んでいる町では普通に行列最後尾に並び、一般乗客が乗った後順番が来た時車椅子が乗り込めるスペースがなければ一台見送るんですが(私の後に並んでいた健常者はまだ全然乗れるので私のみ残るという感じ)、手押し車で来たお年寄りが後から来ても、先ずその方を先に乗せてから健常者が乗るというのがごく自然に当たり前に行われていて、まずソレにビックリしました。

そうかそういう考え方もあるのか!

という感じ。
バス便の本数の関係もあるのかもしれないけれど、こういう視点で考えた事が今までなかったので新鮮でした。

平塚駅周辺多目的トイレ

多目的トイレが絶対あるのは先ず駅です。
駅に着いたらトイレに行っておくのは、「車椅子ユーザーの移動の心得その1」みたいな基本事項だと思っています。
交通機関を乗換えたり長時間かけて移動する時は、何処の駅でトイレタイムを取れるかを計画に含めて調べておくのは必須事項です。

平塚駅は、駅構内と駅ビル内(北口へ降りる為のエレベーターの導線上)に多目的トイレがあります。
どちらも綺麗ですが、後付けで苦心の末作ったのがありありと分かる感じで狭いのが難点。

駅ビルの多目的トイレは介助者と入るのはかなり難しい。
車椅子単独で入っても中で展開出来ない感じといえば、イメージ出来るでしょうか。
入ってドアを閉めたら、その場で車椅子固定して手すりを使ってトイレに移乗するしかないです。

なので介助者と一緒に入るなら平塚駅構内の多目的一択になります。
こちらも苦心の跡が見える作りですが、介助者が移乗介助出来る広さは確保されています。

駅からレモンガススタジアム平塚まで

前回は往復シャトルバスを利用しましたが、今回は行きは路線バス、帰りは徒歩で移動してみました。
行きの路線バス利用時に上記の出来事があり、前回シャトルバス利用時のスムーズぶりで感激したのを思い出し、この部分だけで既に「平塚、好きぃー」ってなってしまいます。

で、徒歩ルートですが

段差なし。フラットで問題なく駅まで行けます。
距離感のイメージは、武蔵小杉ー等々力よりちょっと長いかなという感じ。
スタジアムから駅を目指すと、駅に近づくに連れて色んなお食事所がじゃんじゃん出て来るので、誘惑と闘うのが結構大変(笑)。
お店に入るのにも、お店に入る為に先ず段差があって心が折れるというパターンが、思ったより少なかった感じでした。コレ結構珍しい事なんです。凄いぞ平塚!

美味しすぎるスタグル

湘南ベルマーレといえばスタグル!!!
充実ぶりがエグい!
フラットな通路沿いにスタグルのキッチンカーがズラっと並んでいます。
シャトルバス運行開始後(試合開始2時間前)からドンドン人が増えて来るので、複数のお店をハシゴしたいなら、シャトルバス運行開始前に着いておくのがポイントかも。

私は去年食べたロコモコのお店で別メニューが目当てで、行列もまだそこまで長くなっていなかったので、アレコレ迷わず即決で並んで無事ゲット。


去年は躊躇して入るのをやめた芝生広場に路面を見つつ侵入して、いい感じの木陰で美味しく頂きました。
芝生広場内にベビーカーが結構いたので、私でも大丈夫かも!と思ってチャレンジしてみたのです。
少し勾配はあるけど問題なかったです。

湘南サポフロサポ共に、思い思いの場所にレジャーシートを広げて和やかにスタグルを楽しむ姿は「平和で良き!」と思う風景です。
子供用のイベントを楽しむ姿もあり、こういう試合以外の時間も大事だよなぁと思います。

お腹を満たしたら買い物!
去年買った湘南江ノ島のお煎餅が美味しかったから、また出てたら買おうと思って探したけど見つけられなくて残念でした。アレ美味しかったんだよなー。
出店してても完売で買えない事が多い、いもくり佐太郎と佐太郎のほっぺがまだあったのでゲット。
ベル爺さんのパン屋さんでみかんパンをゲット。
めっちゃみかん🍊だった。超絶みかん🍊。パンだけどみかん🍊。
不思議な気分になったけど美味しかった!
パンにもみかんが練り込んであるっぽいし、みかん餡スゴイ。

マスコット天国

今回マスコットがスタジアム周辺にいっぱいいて、撮り放題気味だったのも楽しかったです。

ワルンタも連れてくれていたよ!

いざスタジアム内へ

車椅子席はピッチサイドに設定されています。
mixゾーン(関係者専用)と丸かぶりするので、キックオフ50分前に正面入口に集合して全員一緒に入場後は、試合終了までスタジアム外には出られません。

チケットチェック時に渡されるカード

チケットチェック時に渡されるカードを持って、人数確認をした後ゾロゾロ関係者入口に入っていきます。
湘南ベルマーレの(多分)偉い人や沢山のスタッフさんから
「こんにちは!」
「ようこそ!」
と歓迎の声がけを次々して頂きつつピッチへ出ると、アウェイ側の陸上トラック沿いにバックスタンド側迄半周して席へ向かいます。
誰も注目などしてないと分かってはいるけど、なんだかどこを見れば良いのか分からない微妙な時間です(笑)。
席についたらカードは回収されます。
退場時回収じゃないのはココだけな気がします。
こういうのも記録してみて気づくので面白いですね。

車椅子席は、バックスタンド側のピッチサイド。
席からピッチ迄の距離感はこんな感じです。

LED掲示板があるので、手前側で選手が競り合うと選手の足下が全然見えなくなっちゃうのが残念ポイントですが(足下迄見えるように50cm位嵩上げしてくれているスタジアムが結構あります)、とにかくめっちゃ目の前で選手が躍動する姿を見る事が出来るのは貴重です!
エリソンが湘南の選手と競って目の前に向かって走ってきた時は
「((((;゚Д゚)))))))ヒィィ」
って素で声出ちゃいました。

ピッチサイド席観戦でのウィークポイントは、屋根がない事。
電動車椅子は防水ではないので
「雨天時は合羽着れば良いじゃない」
では済まない場合があるんです。
雨量や風向き次第で最悪車椅子が壊れる事があり「壊れる=詰む」なので死活問題。

ここで湘南ベルマーレさん、この問題にひとつの答えを出してくれました。

軒下にも車椅子席を確保し、どちらで観戦しても良い

凄くないですか?ここまで考えてくれるんだー!(感涙)ですよ。
軒下とはバックスタンドの屋根下のことです。

50cm位嵩上げしてあって、みやすい高さになっています
車椅子を手摺り側に置けば、車椅子が後ろを移動する位の幅は充分あります
軒下席からのピッチを見た風景。真上はバックスタンド席。

至れり尽くせりです!
ただトイレはひとつしかないので、譲り合って利用することになります(入場前に説明があり、場所も教えて頂けました)。

去年も思ったのですが、入場時に頂ける配布物の充実ぶりが湘南ベルマーレさんはスゴイ。今年も盛りだくさん頂きました。

試合後、スタジアムを出る時もmixゾーンを通るのでスタッフがずっと案内して下さるし、外へ出た後は公園を出るまで等間隔にスタッフの方がいて
「シャトルバス利用の方は左へ、徒歩で平塚駅に向かう方は右へお進みください」
と声がけをして下さっているので、まごつくことなく進めます。

デイゲームでしたが2月ですから、陽が当たらなくなると冷え込みが急にガッツリ来て凍えきって駅に着くので、暖かい電車内に入った途端気持ち良くなって爆速で寝落ちし、一瞬で東京駅に着いていました。
今年も1年、無事に観戦を楽しんでいけると良いなぁ!
湘南戦は来年も、是非デイゲームでお願いしたいですッ!

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