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四無量心(しむりょうしん)
四無量心は、原始仏典に出てくる、仏教の言葉で、4つの無量の心という意味で、慈悲の瞑想を指す。
4つの心は、
慈:生きるものに安楽を与える
悲:苦しみを除こうとする
喜:他人の安楽を嫉妬せずに喜ぶ
捨:愛憎親怨の偏った心がなく平等
のことで、無量とは、「自分と関係あるものだけでなく、すべてのものに対して平等に」という意味がある。
つまり4つの心をすべての生き物に対して広げていく態度のこと。
釈尊もヨガの実践者だったという話が残っており、ヨガは宗教とは異なるが、仏教の考え方と重なる部分は多々ある。
ヨガ・スートラでは1−33という章で、慈悲喜捨に言及していて、
「インテグラル・ヨーガ」では、
他の幸福を喜び<慈>、不幸を憐れみ<悲>、他の有徳を欣び<嬉>、不徳を捨てる<捨>態度を培うことによって、心は乱れなき静澄を保つ。
と訳される。
1−33〜1−39は、心の動きを止めるための行法を列挙していて、1−40では、それによって、原子のレベルから宇宙レベルまでを知覚することができると書かれている。
心の清澄を保つことで、澄んだ湖に美しい月が映り込むように、自分の真実の願いが浮かび上がる。
本当の自分は何がしたいのか、どうしたいのか。
他者との関係では、自分の本来の願いをすぐに見失ってしまう。
真実の願いは、誰かのためではなく、自分のためにある。
誰かを慈しみ、悲しみに寄り添うこと、誰かの在り方そのものに敬意を持つことで、心は穏やかでいられる。
そして、他者の不徳の行為(例えば悪口を言うとかわざと意地悪な行動をとるとか)には、反応しない。
難しいのは、理不尽な攻撃を受けたとき。
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